研究課題/領域番号 |
61570365
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉澤 靖之 筑波大学, 臨床医学系内科, 助教授 (20174914)
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研究分担者 |
大塚 盛男 筑波大学, 臨床医学系内科, 講師 (00143173)
長谷川 鎮雄 筑波大学, 臨床医学系内科, 教授 (90009481)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 潅流摘出肺システム / 抗原吸収 / 抗原呈示能 / 過敏性肺炎の消褪 / 肺胞マクロファージ / HLA-DR抗原 / 精製ツベルクリン誘導Tリンパ球増殖反応 / 吸入抗原 / 潅流摘出肺 / 灌流摘出肺 |
研究概要 |
本研究は吸入抗原の吸収過程、肺胞マクロファージの抗原呈示能、持続的抗原暴露にも拘らず病変消褪をきたした過敏性肺炎患者の免疫学的所見の検討を行った。その結果、1) 吸入抗原の吸収経路が肺胞毛細血管障壁に限られる摘出肺潅流システムでは、肺は6時間はほぼ正常に保たれた、 2) 吸入抗原の吸収速度は分子量によって相違した、 3) PPD刺激Tリンパ球増殖反応において、ヒト肺胞マクロファージは抗原呈示能があった、 4) 大部分の肺胞マクロファージはHLA-DR抗原を細胞膜上に発現している、 5) 抗原呈示能の発現にはintactなHLA-DR抗原が必要であった、 6) 過敏性肺炎が抗原暴露を続けたにも拘らず消褪した、 7) 無症状期でも血中および気管支肺胞洗浄液中に抗体がみられた、 8) 無症状期でも気管支肺胞洗浄液中にはリンパ球、特にサプレッサー/細胞障害性Tリンパ球の増多を認めた、 9) 病変消褪は抗原刺激リンパ球増殖反応の低下と密接に関係していた。以上、肺免疫には複雑な機構が関与していたと考えられた。
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