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固型癌に対する自家骨髄移植併用大量化学療法に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570370
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

水島 豊  富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (20174021)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード抗癌剤 / 大量化学療法 / 自家骨髄移植 / 骨髄移植 / 固型癌 / 抗癌の骨髄抑制
研究概要

自家骨髄移植併用大量化学療法(以下本療法と略す)に適する抗癌剤を, ラットを用い検討した. 検討した6種の抗癌剤(ADR,ACNU,CY,MMC,VDS,VP-16)のうち, 自家(同系)骨髄移植(BMT)併用の利点から認められた抗癌剤は, CYとACNUの2剤のみであった. つまりこの2剤に関しては, BMTを併用することにより抗癌剤投与後20日以前に生じる骨髄抑制死を防ぐことができた. しかし, 30日前後より骨髄抑制死以外の原因で死亡する例が認められた. このような動物の病理組織学的検討をしてみると, 高度の間質性肺炎が高率に認められた. 抗癌剤による間質性肺炎は臨床的にも報告されており, 本系はその動物モデルと思われた. そこで本療法による死亡率を低めるための, 抗癌剤の投与方法を検討した.
1).CY400mg/kg1回投与200mg/kg2回投与100g/Kg4回投与による生存曲線を検討した. その結果, BMT(-)では3群間で生存曲線に差はは認められなかったが, BMT(+)では, 200mg/kg2回投与群で最もすぐれた生存曲線が得られた. ACNUの場合は, BMTの有無にかかわらず20mg/kg2回投与の方が, 40mg/kg1回投与より死亡率が低かった. 20mg/kg2回投与BMT(+)群で最もすぐれた生存曲線が得られた. 2).CY400mg/kg, CY200十ACNU20mg/kgの3群間で生存曲線を比較した. その結果, BMT(-)では3群で生存曲線に差を認めなかったが, BMT(+)ではCY200十ACNU20で最もすぐれた 生存曲線が得られた. 3).PS-K,IL-1,OK-432のCY前投与の影響を検討した. その結果, OK-432(0.5KE/ラット)をCY(150mg2回投与)の1日及び2日前に腹腔内投与することにより, 以上のごとく, 検討した薬剤のうちではCYとACNUの2剤が本療法に適していることが示唆されたが, 毒性を減するための更なる工夫が必要と思われた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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