• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中枢性運動疾患における脊髄神経機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 61570384
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関信州大学

研究代表者

進藤 政臣  信州大学, 医学部, 講師 (90020924)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードパーキンソン病 / 痙縮 / シナプス前抑制 / H反射 / 興奮分布 / 随意収縮
研究概要

1.対側下肢筋からのグループ【I】神経結合 正常者を対象にH反射を用いて検索した。何れの対側下肢筋の【I】群線維からも明らかな直接的効果はみられなかった。現在二つの条件刺激を用いて、輻輳効果について検討中である。
2.痙縮、固縮のシナプス前抑制 パーキンソン病、痙縮の患者を対象に、H反射を用いてla線維末端に対するシナプス前抑制の中枢性調節を検討した。シナプス前抑制の変化は大腿神経からヒラメ筋に対する単シナプス性la促通の変化量として測定した。パーキンソン病では6名全例で、拮抗筋の随意収縮時にla促通量は正常対照と同様に減少し、la線維末端に対するシナプス前抑制量が増大した。この変化は、随意運動に際して拮抗筋運動細胞の活動を抑え、拮抗抑制を構成する重要な神経機序であると考えられた。パーキンソン病ではこの中枢性調節は正常に保たれ、本疾患の随意運動障害における関与は否定的であった。痙縮患者は7名中4例で同様に正常パターンを示した。従来推察されている病態とは異る知見であり、痙縮の神経機序は再検討を要する。他の3名では大腿神経からヒラメ筋に対するla促通がみられず、la線維結合を考える上でより基本的な考察、実験が必要である。
3.H反射に関与する運動細胞の興奮分布 H反射はヒトの脊髄機能を研究する有力な手段の一つで、H反射に関与する運動細胞の興奮分布は極めて重要なテーマである。正常者を対象に、安静時、拮抗筋随意収縮時で同じ大きさのH反射を導出し、両条件下の反射を平均加算して、その波形の異同を検討した。最大M波の波形は両条件下で一致したが、H反射の波形は全く同じではなかった。これは同じ大きさのH反射であっても、それに関与する運動細胞の分布は必ずしも同じではないことを示す。最近H反射における運動単位の記録法が確立したので、現在個々の運動細胞レベルでの発火の動態を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masaomi SHINDO: Experimental Brain Research.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Sohei YANAGAWA: Experimental Brain Research.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Shin'ichi NAKAGAWA: Journal of Neurology,Neurosurgery and Psychiatry.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi