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精製チロシン水酸化酵素の脳内移行に関する研究-パーキンソン病の酵素的治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 61570391
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

近藤 智善  順天堂大, 医学部, 講師 (50103891)

研究分担者 杉田 之宏  順天堂大学, 医学部, 助手 (70162881)
西 克典  順天堂大学, 医学部, 助手 (00138257)
加藤 武  東京工業大学, 大学院・総合理工, 助教授 (80064856)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードチロシン水酸化酵素 / 血液脳関門
研究概要

われわれはパーキンソン病の治療を目的として、血液脳関門(BBB)を高浸透圧下で開放させた後チロシン水酸化酵素(TH)を経動脈的に注入し、その脳内移行の可能性につき検討している。現在は酵素の精製もcrudeで本年の進行状況は未だpreliminaryな段階である。申請書で述べた6-OHDA局注により1側のTHを枯渇させた後同側へTHを注入してその回復をみるというplanは局注によるTHの低下の程度が比較的バラツキが多いため、今回は無処置ラットの右頚動脈にアラビノースを注入した後、THを注入して左右の大脳皮質のTH活性を比較することで(大脳皮質はTH活性が低いため外因性のTHの増加の有無を検討することが容易)THの脳内移行に関して検討した。wistar系ラット雄200〜250gr50匹の線条体4.58grを奥野らの方法で粗精製を行なった。ロイペプチン等を加えた3倍量のナトリウムリン酸緩衝液(PH7.5)でホモジェナイズした後10万gで60分遠沈し、上清をBiogelP10カラムを通し分画を採取した。この粗精製分画(TH活性86.6nmol/ml/nr)液を用いて頚動脈への注入を行なった。300-350gr雄ラットにネンブタール麻酔下で右総頚動脈から1.6molalのL(+)アラビノースを0.12ml/secで30秒間注入し、5分後より上記粗精製分画を同じ速度で2.0ml注入し60分後にsacrificeL,凍結後左右の大脳皮質(頭頂部),線条体をとり出しTH活性を比較した。TH活性は永津法でFD-HPLCで測定した。結果は大脳皮質では左側(対照)で12.20±1.02nmolL-DOPA/gr/nr.(n=6)に対して右側で1260±1.67(n=4)と有意差なく、線条体でも左側が1073.7±122.4(n=6,単位固)に対して右側が932.4±115.3(n=4)と差を認めなかった。上記の結果は高浸透圧下における精製THの脳内移行の可能性について否定的なものであるが、後TH精製の純度を高めたものを用いて更に検討を加えたい。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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