研究課題/領域番号 |
61570412
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
久萬田 俊明 京大, 医学部, 講師 (70127760)
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研究分担者 |
松森 昭 京都大学, 医学部, 助手 (70135573)
中村 保幸 京都大学, 医学部, 助手 (20144371)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 病的心 / 仕事量 / 心筋酸素消費量 / 仕事効率 / 肥大心 |
研究概要 |
心臓の酸素消費量は仕事量に比例するが、酸素消費量と仕事量の比である仕事効率は正常心と病的心では異る可能性がある。本年度は病的心モデルとして高度の高血圧を自然発症するSHR-SP系ラットを用いて研究した。 〈方法〉 第24週令のSHR-SP系ラット心を摘出し、改良型Neely灌流心系に取付け、大動脈・左房・左室圧を測定した。また酸素電極により大動脈および冠静脈洞灌流液の酸素分圧を測定し、冠循環液量と酸素分圧差より酸素消費量を求めた。仕事量は電磁流量計による一回抽出量と左室収縮期平均圧との積により求めた。また対照としてWKYラット(24週令)を用いた。 〈結果〉 現在までにSHR-SPおよびWKYをそれぞれ4匹用いて検討した。中間結果であるがここに報告する。後負荷および冠灌流圧が70mmHgのときSHR-SPの仕事効率はWKYに比べて有意に低下していた。一方後負荷および冠灌流圧を110mmHgにすると両者の仕事効率の間に有意差が消失した。 〈考察〉 モデルラットの飼育に時間を要し、標本数はまだ少ないが、肥大心において正常冠灌流圧時に仕事効率の低下が明らかに見られた。SHR-SPにおいては通常は高血圧のため高い冠灌流圧を受けているが、冠灌流圧が少しでも低下すれば相対的心筋虚血となり仕事効率は低下して心機能低下を来す。また冠灌流圧が高くても、たとえば心拍数の増加などによっても相対的虚血を招来しやすいと予想される。このことが肥大心における心機能の適応から破綻へと導く因子であろうと考えられる。今後標本数を増やし、また異る動物モデルを用いて研究を続けたい。
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