研究課題/領域番号 |
61570424
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
矢永 尚士 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80038702)
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研究分担者 |
市丸 雄平 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70038909)
牧野 直樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (60157170)
上野 照紀 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10117070)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 不整脈 / 自然変動 / 音刺激 / 徐脈性不整脈 / 急死 / カテコールアミン / Ca拮抗剤 / テレメトリー / 長時間連続心電図記録 / カテコラミン / 不整脈の自然変動 / 不整脈の周期性変動 / ジギタリス / カフェイン / 多現象記録 / 細胞膜心室細動 / ジギタリスリセプター / 左心房 / 細胞内Ca蓄積 / 致死性不整脈 |
研究概要 |
目的 不整脈の自然変動のメカニズムを基礎的に明らかにすることによって不整脈の診断、急死の予測、治療、心臓死の予防対策に資することを目的とした。 研究実施計画と成果 1)不整脈の実験モデルの作成 さきにわれわれはラットを用いて、心拍数と徐脈性不整脈が日内リズムを示すこと、その中枢は親交叉上核にあることを示した。今回は家兎を用い、10日ないし14日間心電図をテレメトリーを用いて連続記録を行い、オーディオメーターから発する規則的な音刺激には無反応であったが、拍手による音刺激では40.7%に中等度ないし高度の徐脈性不整脈が誘発されることを知った。この不整脈はエピネフリン静注による不整脈と類似した。また高度の徐脈性不整脈を示した一羽が急死した。 2)連結期と心室頻拍ないし細動の関係 血中Ca濃度が連結期の長さに関与し、その濃度が高いほど短い連結期で心室細動がおこり、Ca^<2+>拮抗剤はこれを抑制することが示された。 さきにわれわれはMnが家兎心房筋においてCa^<2+>ーインフラックスを抑制することを示した。今回、カフェインとマンガン(Mn)を用いて検討し、(1)カフェインのみでは拘縮は生じない。(2)Na欠乏では拘縮は生じやすくなる。Na^+ーCa^<2+>交換によるCa^<2+>汲み出しが抑制されるためと考えられる。(3)高K中でさらにカフェイン拘縮が生じやすくなる。脱分極によりNa^+ーCa^<2+>交換の抑制がさらに強くなるためと考えられる。(3)カフェイン拘縮はCa電流によるものと、筋小胞体からのCa^<2+>放出の2相にわけられることを知った。以上、重症不整脈の発生に音刺激、Ca、カテコラミン関与が示された。
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