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洞結節細胞の過駆動抑制機構の電圧固定法による解析

研究課題

研究課題/領域番号 61570432
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関藤田学園保健衛生大学

研究代表者

渡部 良夫  藤田学園保衛大, 医学部, 教授 (70084572)

研究分担者 加藤 孝和  藤田学園保健衛生大学, 医学部・総医研 心血管学, 研究員
羽渕 義純  藤田学園保健衛生大学, 医学部・総医研 心血管学, 研究員 (30175541)
宮川 明彦  藤田学園保健衛生大学, 医学部・総医研 心血管学, 助手 (40174130)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードウサギ洞結節 / 自発性活動電位 / 電圧固定 / 過駆動抑制 / 緩徐内向き電流 / 遲延【K^+】電流 / 過分極により活性化される内向き電流 / 拡張期脱分極
研究概要

〈目的〉洞結節の過駆動抑制現象のイオン電流機序を解明する為、以下の実験を行った。〈方法〉ウサギ洞結節領域から0.2x0.2x0.2mmの微小標本を作製、二重微小電極法による活動電位記録と電圧固定を行った。電圧固定実験では活動電位を模した15連の腔分極パルスを高頻度(6.7Hz)と低頻度(3.3Hz)で加え、それらがイオン電流に及ぼす効果を比較した。〈結果〉自動性標本に自発興奮の20,50,100%増の頻度で15連の刺激を加えると、洞結節回復時間は基本周期の286±27から303±22msecへと順次延長したが(p<0.05,n=6).これは拡張期脱分極速度の低下に起因した。最大拡張期電位は全例で2-4mV減少し、過駆動刺激の拡張期間隔延長作用に拮抗した。こうした拡張期電位の減少は、過分極により活性化される内向き電流(ih)を3mM【Cs^+】で遮断すると消失した。電圧固定下で、反復刺激後の-70mvへのテストパルスにより脱活性化される遲延【K^+】電流(ik)を測定すると、両刺激頻度間で電流値に差は見られなかった(n=10)。次に反復刺激後種々の電位へのテストパルスを加え、ikの時定数-電位曲線と定常状態活性化曲線を作成したところ、高頻度刺激後のそれらは低頻度刺激後に比べ4-10mv過分極側へ変位していた。反復刺激後-50mvの電位で種々の間隔(20-300msec)を挟み、脱分極パルスを加えた時に生ずる緩徐な内向き電流(isi)を測定した。高頻度刺激後のisiは低頻度後のそれよりも有意に小さく(p<0.05,n=6),高頻度刺激によるisiの不活性化からの回復の遲延が示唆された。一方、3mM【Cs^+】を用いた差引き法によりihを測定したところ、高頻度刺激後の方がihは約10%大であった。〈總括〉洞結節に対する過駆動刺激は、ikチャネルのカイネティクスの過分極側変位とisiの不活性化からの回復の遲延を来す結果、拡張期脱分極を抑制し、洞結節回復時間を延長させるものと考えられた。一方過駆動中に増加するihは最大拡張期電位を減少させ、過駆動抑制に拮抗することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 羽渕義純,野田剛毅,櫛方美文,西村昌雄,渡部良夫: Japanese Circulation Journal. act51(3)abstr. 345 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Habuchi,Y;Nishimura,M;Watanabe,Y.: Circulation Research.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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