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新生児期のガンマ・インターフェロン産生機構の特異性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570448
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関金沢大学

研究代表者

関 秀俊  金沢大, 医学部, 助手 (60171328)

研究分担者 谷口 昇  金沢大学, 医学部, 教授 (10019888)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードガンマ・インターフェロン / 抑制T細胞 / 【OKT_4】陽性細胞 / 臍帯血リンパ球 / OK432
研究概要

新生児リンパ球のPHA誘導性IFN-Γ産生能は著しく低下していることはよく知られているが、その原因に関しては不明であった。今回新生児期のIFN-Γ産生調節機構に関し新しい知見を得た。
臍帯血リンパ球のIFN-Γ産生能はPHAあるいはインターロイキン2刺激の場合極めて低下しているが、OK432刺激ではほぼ成人レベルであった。また、臍帯血リンパ球を培養前に1500rad放射線照射するとPMA誘導性IFN-Γ産生は著しく増大するが、PHA刺激18瞬間後に照射してもそのような増大はみられない。これらのことは、新生児期のIFN-Γ産生能はすでに成人に近いものの、PHA刺激により放射線感受性のある抑制細胞が活性化されていることを示唆する。この抑制細胞のフェノタイプを明らかにするために、臍帯血T細胞サブセットを分離し放射照射後のIFN-Γ産生能をみた。【OKT(^+_3)】【OKT(^+_4)】【OKT(^-_8)】細胞分画にPHA誘導性IFN-Γ産生の増強がみられた。さらに臍帯血【OKT_4】陽性細胞をあらかじめ24時間PHAで刺激し、成人リンパ球に添加すると成人リンパ球のIFN-Γ産生は添加量に比例して抑制された。また、臍帯血リンパ球の24時間PHA刺激培養上清にもIFN-Γ産生抑制活性が認められ、この活性は透析により失活する。
以上より、新生児リンパ球のPHA誘導性IFN-Γ産生の低下は、PHA刺激により放射線感受性のOKT4産性T細胞が早期に活性化されIFN-Γ産生を抑制するためであり、その抑制機序の少なくとも一部は任分子の液性因子を介すると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hidetoshi Seki: The Journal of Immunology. 137. 3158-3161 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Shoichi Koizumi: Blood. 68. 1065-1073 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 関秀俊: 産婦人科MOOK.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 関秀俊: 臨床免疫.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 関秀俊: 小児医学.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 関秀俊: 感染・炎症・免疫.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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