研究課題/領域番号 |
61570465
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
桃井 真里子 自治医大, 医学部, 講師 (90166348)
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研究分担者 |
中三川 晃利 自治医科大学, 医学部, 助手
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Duchenne型筋ジストロフィー症 / 骨格筋細胞 / 起始部欠損SV40 / 遺伝子導入 / 形質転換 |
研究概要 |
Duchenne型筋ジストロフィー症(DMD)の変異形質・病態検索を目的としてDMD筋のクローン化を試み、成功した。 (1) 長期培養困難である増殖性の低い筋細胞をクローン化する方法として、癌遺伝子を細胞に導入し形質転換せしめて後クローン化する分子生物学的方法を用いた。 ヒト細胞を効率良く形質転換し、かつ時に分化機能を保時する事のある、複製起始部欠損SV40・DNA(oriと略す)を生検骨格筋初代培養系細胞にカルシウム・リン酸法で導入した。 (2) 形質転換細胞クローンは約50作成され、内9個が筋芽細胞様形態を示し、残りは線維芽細胞様であった。 前者を一定の無血清培地に培養する事により筋細胞特有の多核細胞化、筋管細胞形成、筋型CKisomerの発現など、一定程度の分化形質の発現をみた。 (3) 形質転換細胞クローンは二倍増殖時間は8ー9時間と著しい高増殖性を示し、均一大量の筋細胞を得る事を可能とした。 (4) 正常筋細胞に比して増殖性の悪いDMD筋細胞も、同様の方法でクローン化された。クローン化DMD筋細胞は正常筋クローンに比して幅広い夛核細胞化を示し、筋管形成は不完全であった。 以上、ヒト骨格筋細胞は【ori^-】・DNA導入によりクローン化し得る事を示した。これは均一な筋細胞を常に無制限に供給し得る系であるばかりでなく、分化誘導により分化形質の検索も可能にした。DMDクローンも同様にして確立され、不完全分化が示唆されたことは、DMDが成熟筋の変性のみならず、筋細胞の分化・成熟障害を一次的変異形頂としている可能性を示唆した。
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