| 研究課題/領域番号 |
61570467
|
|---|
| 研究種目 |
一般研究(C)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 研究分野 |
小児科学
|
|---|
| 研究機関 | 北里大学 |
|---|
研究代表者 |
三浦 寿男 北里大学, 医学部, 教授 (60050465)
|
|---|
| 研究分担者 |
砂押 渉 北里大学, 医学部, 助手 (20171283)
白井 宏幸 北里大学, 医学部, 助手 (10154353)
水野 諭 北里大学, 医学部, 講師(非常勤) (50146437)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
1986 – 1988
|
| 研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
| 配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
|---|
| キーワード | 抗てんかん薬 / 薬物血中濃度 / 臨床薬理 / 相互作用 / clonazepam / carbamazepine / carbamazepine-10,11-epoxide / sodium valproate / sodium ralproate |
|---|
| 研究概要 |
1.小児を対象に、各種てんかん発作型に対するclonazepam(CZP)の効果を血中濃度面から検討したが、CZPに関しては一定の治療濃度域を決定することは困難である。今後、CZPの体内動態を明らかにするために、主要代謝産物7-aminoCZPの血中濃度測定方法を検討している。
2.CZP単剤投与の症例を中心に、総血中濃度と同時に遊離型血中濃度を測定し、CZPの蛋白結合比率を検討した。総血中濃度に対する遊離型CZP血中濃度の比率は約10%で、蛋白結合に関して、年令、血漿アルブミン値、α_1-acid glycoproteon値ならびに総血中濃度の高低による差異、さらに併用他剤の影響は認められなかった。
3.Carbamazepine(CBZ)にsodium valproate(VPA)を併用すると、CBZの血中濃度は変化しないが、その主要代謝産物carbamazepine-10,11-epoxide(CBZ-E)の血中濃度が有意に上昇し、CBZ-E濃度が4μg/ml以上になると、眠気などの副作用が出現する。この相互作用とも関連し、CBZの体内動態を一層明確にするために、CBZ-E以降の代謝産物、ならびに他の代謝経路のhydroxy metaboliteの血中濃度測定方法を検討した。
4.CBZならびにCBZ-Eの蛋白結合比率を検討した。単剤投与の場合、CBZならびにCBZ-Eの蛋白結合比率をそれぞれ80ならびに60%前後で、CZPとの併用例では両者の蛋白結合比率に変化はない。しかし、VPAとの併用例では、CBZならびにCBZ-Eの蛋白結合比率はいずれも低下し、両者の薬理効果が増す可能性がある。
4.既存のVPA製剤に代えて、新たに開発されたVPAの徐放製剤を投与した場合の血中濃度の日内変動と臨床効果を検討した。その結果、徐放製剤を用いれば、既存製剤の私用時に比べ、血中濃度の日内変動が小さくなり、臨床効果の向上が期待できた。
|
