研究課題/領域番号 |
61570470
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
滝田 誠司 昭和大学, 医学部小児科, 教授 (30102297)
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研究分担者 |
近岡 弘 昭和大学, 医学部小児科, 助手 (90183475)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 微量元系 / 亜鉛 / 銅 / 低出生体重児 / 極小未熟児 / 母乳 / 亜鉛欠乏症 / 微量元素 / 極小末熟児 |
研究概要 |
極小未熟児の亜鉛およひ銅必要量を検討する際に基本的事項となると考えられる次の3点に関し研究を行った。 1.亜鉛欠乏症を示した極小未熟児症例 亜鉛失望症を示した超未熟児を経験したので過去の自験例6例と合わせて報告する。超未熟児は,在胎30週、出生体重874g、母乳栄養であったが重症感染症のため授乳はしばしば中断。日令45に発症。血漿亜鉛濃度22.0μg/dlと著明な低下。亜鉛投与(0.9aμg/g/日)により短期間で全治。 2.低出生体重児を出生した母体の乳汁中亜鉛および銅濃度の推移 母乳中亜鉛濃度は、分娩後1週間以内は、19.11μg/g(平均値、以下同じ)と高値であったが、その後急速に低下し、3週以後には、2.30〜3.76μg/gとなった、母乳中銅濃度は、分娩後7日までは、0.72μg/gであり、その後漸減し、71日以後は0.40μg/gであった。 3.亜鉛添加を行った極小未熟児における血漿および毛髪中の亜鉛およひ銅濃度の推移 母乳栄養児と人工栄養児とに分け、さらに亜鉛添加量により、前者を1.0、0.7、0.5、0(非添加)mg/kg/日(以下同じ);後者を1.5、1.0、0(非添加)の各群に分けた。血漿亜鉛濃度は、母乳栄養児では、修正28〜31週、32〜35週で各群の間に差はなく(32〜35週の1.0群と0.5群の間の場合を除く)、修正36〜39週で添加量の多い群が少い群より高かった(非添加群と0.5の間の場合を除く)。人工栄養児では、修正32〜35週で各群の間に差はなく、修正36〜39週で添加群は非添加群より高かった。血漿銅濃度は、添加群は非添加群に比べ低値を示す傾向にあった。毛髪亜鉛濃度は人工栄養児群より母乳栄養児群で高い傾向にあった。毛髪銅濃度は14.0〜30.5μg/gの間にあった。
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