• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

医療用放射線発生装置から漏洩する光中性子線のモニタリングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570506
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

前越 久  名大, 大学併設短期大学部, 助教授 (50124722)

研究分担者 津坂 昌利  名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助手 (40155354)
渡邊 令  名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (20135370)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード光中性子線 / 医療用直線加速装置 / モニタリング / レムカウンタ / 固体飛跡検出器 / エッチピット法 / 放射線治療室
研究概要

X線エネルギー10MVの直線加速装置4台,6MVを3台,4MVを3台計10台について加速器の周辺部及び治療室の迷路を径て防護扉の外側に至る漏洩光中性子線量を測定した。測定期にはニュークリアエンタプライズ社製NM2Bレムカウンタ及び長瀬ランダウア社製TS16N固体飛跡検出器を使用した。NM2Bは電子技術総合研究所に於て、【^(241)Am】/Be及び【^(252)Cf】中性子線源により校正した。指示値の精度は、いずれに対しても±5%の範囲内にあった。また、3MV,Van de Graaffを使用し、9Be【(d,n)^(10)】Be反応による中性子線をNM2B及びTS16Nに照射して、線量特性を求めた。前者は500mremまでの測定で、相関係数r=0.9965であり満足すべき直線関係が得られた。感度は、前者が1.2〜1.6倍高い値を示した。これはNM2Bが低エネルギー中性子に対しても感度を有することを示す。加速器からの中性子線の測定は、アイソセンタでのX線出力を3Gy/minに統一し、絞りは完全に閉じた状態にして行った。アイソセンタでの中性子線量率はレムカウンタ測定値で10,6,4MV加速器の順に4.3〜21.1,1.2〜1.4,0.8〜2mSυ/hであり、TS16N測定値では、10MVで2.4〜14,6MVで0.03mSυ/h,4MVでは零であった。
防護扉の外側の中性子線量率が医療法で定める線量限度の4mrem/hに近い値を示した一施設については、安全を期して迷路部分の改造工事を行った。
今回、新たな知見として、従来中性子測定の対象外とされていた6MV加速器からでも僅かではあるが中性子が観測されたことである。今後レムカウレタ測定値からパルス状X線を分高測定できる方法を確立し、エッチピット法では測定不能の50keV以下の低エネルギー中性子線の存在を明らかにする必要がある。直線加速器が急増している今日、中部地区にも中性子の標準測定器が設置できた意義は大きい。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 前越久,渡辺令,津坂昌利,田宮正,服部知彦,成田廣幸: 日本放射線技術学会雑誌. 43. 386 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-30   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi