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DSAにおけるハイブリッドサブトラクション法の基礎的および臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570513
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関熊本大学

研究代表者

高橋 睦正  熊本大, 医学部, 教授 (10038680)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードDSA / ハイブリッドDSA / DSAの障害陰影
研究概要

DSAの欠点の1つである軟部、カズによる障害陰影を除去するために、エネルギーサブトラクション法(HS)をDSAへ応用し、画質を左右する因子の検討と画質改善を試みた。
実験的研究においてI.I.面における線量を測定したが、HSの高電圧,低電圧一組あたりの線量は2.48mRであったのに対し、通常のDSAの4枚加算では8.38mRであった。HSにおける一画像を形成させるに要した曝射線量では、通常のDSAの30%程度であった。HSの信号雑音比(SNR)は通常のDSAの約1/2であり、HS画質は、フレームの4枚加算を行うことによってわずかに向上が認められた。I.I.面での線量を増加させることによってもSNRの軽度の改善が認められた。
臨床床的研究ではIA DSA,IV DSAともにHSでは極めて良好なガス,及び軟部によるアーチファクトの消去がが可能であった。ガス,アーチファクトはDSAよりもよく除去された。しかし、少数例においては、アーチファクトの除去は殆ど差がなかった。
HSの血管抽出能は、通常のDSAに比して劣っていた。HSの診断能は通常のDSAに比べて多くの症例で劣っていたが、2例ではHSの診断能が優れていた。HSの血管抽出能は、IA DSAよりもIV DSAで劣っている印象であった。
HSのmetched filter,加算法,及び加算なしで画質を比較すると、matchedfilterを応用したHSの画質が最もよく、続いて加算法,加算なし,の順番になった。加算法を加えたHSでは、時に血管壁の不明瞭化がみられた。後処理を加えないHSでは、他の方法に比べてしばしば画質の低下がみられた。
今後、HSの画質を向上させるためにはI.I.面のX線量増加,及び適切な後処理プログラムの開発が必要である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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