研究課題/領域番号 |
61570514
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 知矢 福島県立医科大学, 放射線科学講座, 助手 (90178757)
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研究分担者 |
木村 和衛 (木村 和衞) 福島県立医科大学, 放射線科学講座, 教授 (60045599)
星 宏治 福島県立医科大学, 放射線科学講座, 講師 (50145629)
星野 俊明 福島県立医科大学, 放射線科学講座, 助教授 (80145630)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 温熱療法 / ソフトヒーティング法 / 磁性発熱体 / 膣内加温 / 組織内加温 / 感温フェライト / 腔内加温 / 発熱素子 |
研究概要 |
感温フェライトと非磁性金属環よりなる複合発熱体を20〜50KHzの低周波数磁界で非接触的に加温し、癌の局所温熱療法に応用するための研究を行った。 結果1)発熱体は20〜50KHzで強度5〜10KA/mの磁界内で、設定上限温度に対し、±0.2°C以内の優れた自己温度制御能を発揮した。 結果2)設定できる上限温度は約0.2°Cきざみで可能であっ。 結果3)印加磁界が低周波であるため発熱体が生体のいかなる部位にあっても磁界強度の減衰等による発熱特性の変化は認められなかった。 結果3)組織内加温用小型発体(直径2mm、長さ10mm)を開発し、小動物を使って実験したところ発熱体一本当りの温度支配領域は1cm^3弱であった。このため脳腫瘍等に本方式を応用する場合は複数個の発熱体を使用する必要があると考えられた。また発熱体を小型にしてもその自己温度制御能は優秀であり、熱的損傷を組織に与えることなく極限まで高温の治療が可能と考えられた。 結果4)組織内加温用発熱体に対しては特殊シリコンコーティングを施し、小動物内に長期間埋め込んだが、正常組織には致命的な障害は認められなかった。 結果5)子宮頸癌等治療のため膣内過疎温用アプリケーターを試作、開発した。実際の臨床に使用したがほぼ満足すべき結果が得られた。 (附規)今後、発熱体を数十μmの微粒にして組織内に注入し加温するため現在研究を行っている。
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