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神経系培養細胞を用いた抗うつ薬の作用機序に関する研究-モノアミン合成系, 受容体伝達機構それぞれに対する直接作用の検討-

研究課題

研究課題/領域番号 61570529
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

樋口 輝彦  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90105883)

研究分担者 海老沢 尚  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00201369)
渡辺 義文  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (90182964)
五十嵐 良雄  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (20118623)
山崎 潤  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (60182482)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード抗うつ薬 / C_6グリオーマ細胞 / βレセプター / cyclic AMP / パロキセチン結合 / 再とり込み機構 / 神経系腫瘍細胞 / PC-12細胞 / 【C_6】細胞 / チロシン水酸化酵素活性 / 【β_3】レセプター
研究概要

61年度の研究実施計画は(1)神経系培養細胞におけるカテコールアミン, セロトニン合成系に及ぼす抗うつ薬の影響(2)C_6グリオーマ細胞のβ受容体に対する抗うつ薬の作用について検討するものであった. このうちカテコールアミンの合成系に対する影響は予備的実験において抗うつ薬の直接的作用が認められないと考えられたため, 又セロトニンに関してはNG108-15細胞の合成能が極めて低く検討できなかったため, 計画を変更しシナプトゾーム標品をもちいて慢性抗うつ薬投与時のセロトニン再取り込み阻害能およびパロキセチン結合能の変化を検討することによりpresyrapseでの変化をみることとした. この結果, 慢性投与によってもセロトニン再とり込み機構, パロキセチン結合は変化を受けないことが明かとなった. (2)に関しては抗うつ薬のβ受容体に対する直接作用の可能性が明かとなったので62年度の計画の中心課題とした. 62年度の計画は(1)C_6グリオーマ細胞を用いたβ受容体に対する抗うつ薬の影響(2)抗うつ薬のレセプター以後の過程に及ぼす影響であった. この研究の結果, 新たな知見としてデシプラミン, ミアンセリンにはβ受容体には影響を及ぼさず, 直接セカンド・メッセンジャーであるcyclic AMPのβアゴニスト刺激による産生を抑制する作用のあることが明らかとなった. 抗うつ薬が細胞内に取り込まれ細胞外濃度の10〜100倍の濃度に至るとの報告が最近なされており, これを考え併せると我々の知見の持つ意味は大きいと考える. この研究の成果は抗うつ薬の作用機序を新たな視点から見直すものであり, うつ病の成因・病態の解明に寄与するものと考える. 更に(1)多くの抗うつ薬について検討し抗うつ薬全般に共通する作用であることの確認(2)レセプター以後のどの段階(G protein,catalytic unitなど)に作用しているかなどの課題が今後の研究計画として考えられるところである.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 渡辺義文: 精神医学. 29. 1271-1276 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 樋口輝彦: "神経系培養細胞を用いた抗うつ薬の作用機序に関する研究(第一報)" 昭和62年度厚生省神経疾患研究委託費報告書, (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshifumi Watanabe: "Effects of Chronic Antidepressant Treatment on Serotonin Reuptake Mechanism and Paroxetine Binding Sites" CLINICAL PSYCHIATRY. 29. 1271-1276 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 渡辺義文: 精神薬療基金年報 第18集. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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