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クロイツフェルト・ヤコブ病の発症因子と発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 61570530
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関北里大学

研究代表者

玉井 洋一  北里大, 医学部, 助教授 (80050441)

研究分担者 内田 紀久枝  麻布大学, 環境保健学部, 実験助手 (90176686)
田口 文章  北里大学, 衛生学部, 教授 (40050455)
三浦 貞則  北里大学, 医学部, 教授 (70050383)
大谷 義夫  北里大学, 医学部, 講師 (40095500)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードクロイツフエルト・ヤコブ病 / 亜急性海綿状脳症 / スクレピー / 遅発性ウイルス感染症 / SAF / プリオン / 感染因子
研究概要

クロイツフエルト・ヤコブ病(CJD)は痴呆を主症状とする変性疾患の一つであるが発病機序は全く不明である。感染説の立場からSAFあるいはプリオンと呼ばれるアミロイド様タンパクを含む画分と発症因子との関連が示唆されているが、実体は明らかでない。本研究は感染説にとらわれることなく、広く発症機序解明のため発症因子の部分精製と発症能の分布について検索を行った。
1.発症因子画分の部分精製は基本的にはDiringerらの方法に準じた。ヒトCJD由来の発症マウス脳(大脳と小脳)9.3gを用い、10%サルコシル処理、遠心(22,000×g,30分→215,000×g,2時間)、プロティナーゼK処理等を行って、最終的に脳ホモジネート(Hom)を10画分に分けた。2.10画分のタンパク成分を電気泳動で解析した。最終画分【P_(215)】s-aは分子量19,22,27Kの3つのバンドを示した。このバンドはニトロセルロース膜転写後、抗プリオンペプチド抗体と反応することより、いわゆるSAFあるいはプリオンタンパクに相当することがわかった。3.Homと10の亜画分をマウス脳に接種し、感染価を測定した。タンパク量1〜4μgのオーダーでは各画分とも130〜140日を最小潜伏期間とし、以後稀釈とともに潜伏期間が延長した。本研究は現時点ではまだ継続中であるが、接種タンパク量0.1〜0.4μgのオーダーでHom,E2,【P_(215)】s-a,【P_(215)】s-b画分に強い感染能が観察されており、発症率は100%である。即ち100pgのレベルではHomと3つの分画画分との間に発症能の差は見い出されなかった。
従来の研究では分子量27〜30Kタンパクを含む画分と発症能との間に強い相関が示唆されているが、本研究の結果は発症能が19〜27Kタンパクと必ずしも挙動をともにしないことを示唆するものである。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 玉井洋一: 神経研究の進歩. 31. 101-112 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 大谷義夫,玉井洋一,田口文章: 精神神経誌.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小阪寛司,石井毅編,玉井洋一,他: "老化性痴呆と抗痴呆薬" 日本科学技術協会, 550 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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