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インスリン依存性糖尿者の免疫異常の是正および臨床応用について

研究課題

研究課題/領域番号 61570535
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関東北大学

研究代表者

豊田 隆謙  東北大, 医学部, 助教授 (40003628)

研究分担者 下瀬川 徹  東北大学, 医学部附属病院第三内科, 医員
鈴木 進  東北大学, 医学部附属病院第三内科, 医員
清水 文雄  東北大学, 歯学部小児歯科学講座, 助手 (10162710)
佐藤 譲  東北大学, 医学部附属病院第三内科, 助手 (60125565)
信永 利馬  東北大学, 医学部附属動物実験施設, 助教授 (90004754)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードOK-432 / ピシバニル / IDDM / NODマウス
研究概要

インスリン依存性糖尿病(IDDM)が免疫異常によって発症し、免疫修飾剤の1つであるOK-432が糖尿病の発症を防止することをNODマウスで実証した。免疫抑制剤の1つであるサイクロスポリンAは副作用のため臨床応用の可能性は全くない。そこでOK-432の臨床応用を考慮して以下の実験をおこなった。これまでOK-432の副作用は注射時の発熱以外に殆どなく40歳未満755名の調査でも肝障害は5名(0.6%)、腎障害例は0である。5歳から15歳までの糖尿病患者5名についてHLA、ICSAを測定し、【DR^4】DR9のいずれかが陽性で、ICSA陽性の症例およびいずれにも該当しないものについてOK4320.2KE皮内注射し、漸増し1.0〜2.0KEを週1回注射し、3ケ月観察した。また効果がみとめられる可能性のある症例ではさらに3ケ月継続した。治療中血糖の推移をみてインスリン注射を減量した。膵β細胞機能をみるためグルカゴン1mgを注射し6分後のC-ペプチドを測定し、増加量を算出した。IDDMが発症し、すでにインスリン注射のはじまった症例ではOK-432の効果はなく、緩解導入も出来ず、インスリン注射量を減少させなかった。しかしICSA陽性でDR9がある15歳の症例ではインスリン注射を必要とせず、空腹時血糖が120mg/dだったので3年間経過を追っていた。(昭和58年発病)。Slow IDDMと判断し、昭和61年9月よりOK-432療法を開始した。入院時空腹時血糖が199mg/dlに上昇していたが120〜130mg/dlに安定しOK-432を継続中である。すでにβ細胞が破壊されたものでは効果がない。免疫機構に基づかないIDDMでは効果がない。IDDM発症前に免疫療法をおこなえば予防効果がある可能性がある。OK-432 0.1KE〜0.2KEの注射によって副作用はおこらず、比較的安全であることなどが分ったので、今後さらに本実験をくりかえし、IDDMの新しい治療法を確立したい。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] TAKAYOSHI TOYOTA: Insulitis and type 1 diabetes Lessens from the NOD mice. 91-100 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 豊田隆謙: Medicina. 24. 78-80 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] TAKAYOSHI TOYOTA: Diabetes. 35. 496-499 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 清水文雄: Peptide Hormones in Pancreas. 6. 149-156 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤譲: 臨床免疫. 18. 1757-1761 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tooru Shimosegawa: Brain Research. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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