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インスリン分泌におけるホスホリパーゼCの役割とその活性化機構

研究課題

研究課題/領域番号 61570548
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関京都大学

研究代表者

田港 朝彦  京都大学, 医学部, 助手 (90107954)

研究分担者 清野 裕  京都大学, 医学部, 助教授 (40030986)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードインスリン / 分泌 / ホスホリパーゼC / GTP結合蛋白 / イノシトールリン酸 / Cキナーゼ / インスリン分泌 / Isiet-Activating protein(IAP) / Inosital1,4,5-trisphosphate / 刺激伝達機構
研究概要

Adenylate cyclaseと並んで, 刺激伝達系として最近注目されているPhospholipase C(PLC)の活性調節にG蛋白が関与するか否かについて検討を加えた. コラーゲナーゼ消化法によって単離採集したラット・ラ氏島を用いて, in vitroの実験を行い以下の成績を得た. a:単離したラ氏島にGampertsらの方法によってCell-Permeabilizationを施した後, Carb 10μMを添加した. また, 同様の条件下に, PLC阻害物質, Neomycin(Neo)20μM, 100μM, 500μMを添加した. Carb添加によるインスリン分泌とPLC活性は, Neoの添加によって有意に抑制された. b:GTPの比水解性アナログであるGuanosine5-(3-0-thio)triphosphate(GTPrS)100μMをpermeabilized isletに負荷したところ, インスリン分泌とPLC活性は有意に増加した. c:Neoの添加は, GTPrS100μMによるインスリン分泌, PLC活性を抑制した. d:Permeabilizes isletに, GOPの比水解性アナログであるGDPBSを添加すると, Arg20mMによるインスリン分泌は明らかな抑制を受けた. また, α-KIC20mMによるインスリン分泌も同様にGDPBSによって抑制された. e:Neoの添加は, Argおよびα-KICによるインスリン分泌およびPLC活性をいずれも有意に抑制した. f:百日咳毒素の精製物であり, G蛋白(Gi)をADP-ribosyl化して不活化する. IAP(Islet-activating protein)でラ氏島を処理すると, Carb,Arg,α-KICによるインスリンはIAP処理により抑制された.
以上の研究成績は, Carbamylcholine,Arginine,α-KICによるインスリンには, PLCの活性化を伴うこと, このPLC活性化は, G蛋白による調節を受けることを示した. また, この際, PLCは百日咳毒素による不活化を受けることから, GiまたはGoによって制御される可能性があるものと推測される.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 田港朝彦: PEPTIDE HORMONE IN PANCREAS. 6. 89-96 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田港朝彦: PEPTIDE HORMONE IN PANCREAS. 7. 24-28 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 辻和雄: PEPTIDE HORMONE IN PANCREAS. 7. 63-68 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Taminato: FEBS Lett.(1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Tsuji: Metabolism. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Taminato: "Staurosporine, a potent inhibitor of protein kinase C, suppressed glucose-induced insulin release" FEBS Lett.in press. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Tsuji: "Characteristic feature of insilin secretion in streptozotocin induced NIDDM rat model" Metabolism. in press. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Taminato: "Activation of protein kinase C stimulates calcium transient in the pancreatic islet cell"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Ysuji: "Protein kinase C activates voltage-dependent calcium channel in the pancreatic B cell"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田港朝彦: Peptide Hormones in Pancreas. 6. 87-96 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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