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成長ホルモン放出因子のGH分泌調節機構における役割と中枢作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570564
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

芝崎 保  東京女医大, 医学部, 講師 (00147399)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード成長ホルモン放出因子 / 成長ホルモン / 視床下部 / 中枢作用 / 摂食行動
研究概要

1.成長ホルモン(GH)放出因子(GRF)は下垂体に作用しGH分泌に促進的に作用するが、GH分泌はGRFとソマトスタチン(SS)との量的関係において調節されており、GRFの関与のみでは説明不可能なGH分泌も認められる。そこで本研究では第一に視床下部レベルでのSSのGRF分泌への影響をラット視床下部を用いてin vitroで検討した。その結果、SS14とSS28は【I0^(-10)】-【I0^(-8)】Mの範囲でGRFの分泌をそれぞれ対照の85.4%-81.3%,85.6%-76.5%に抑制した。したがって、GH分泌に相対する作用を有するGRFとSSは視床下部レベルで、GRFはSSにより抑制され、逆に既知のようにSSはGRFにより刺激される可能性が示唆された。2.次にヒトにおいてGRFとSSとの相互作用を検討した。まず、健常人に50μg,100μg,200μgのGRFを静脈内投与すると、血漿GH頂値はほぼ同様な値を示したが、100μgと200μgのGRF投与においてのみ、高感度アッセイ法で測定された血漿TSH値は120分後に有意に低下した。しかも200μg投与ではその傾向は大きく、90分後にも認められた。末梢血SSはその大部分が末梢組織由来であるため視床下部よりの分泌動態を反映できないが、TSH分泌がSSにより抑制されるということより、今回の結果は、投与されたGRFがSSの分泌を刺激したと理解される。またSSの強力アナログであるSMS201-995を50μg皮下注したところ、血漿GRFとTSHは有意に低下した。従ってヒトにおいてもSSはGRFに抑制的に作用すると考えられる。3.ラット脳室内に1μgGRFを投与しても、運動量、行動様式に有意な変化は認められなかった。ラット側脳室内に1μg/時の量のGRFを浸透圧ポンプで7日間持続投与したところ、2日目より対照群に比較し摂食量と体重が大である傾向が認められた。7日目の血漿IGF-I値には有意な変化がなかった。GRFは慢性投与でも摂食行動に影響を与える可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tamotsu Shibasaki: Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism. 63. 167-173 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tamotsu Shibasaki: Regulatory Peptides. 15. 47-53 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tamotsu Shibasaki: Biochemical and Biophysical Research Communications. 135. 1035-1041 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Toshihiro Imaki: Brain Research. 383. 323-326 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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