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thrombomodulinの理化学的生物学的諸性質ならびに病態生理学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 61570576
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

青木 延雄  医科歯科大, 医学部, 教授 (20048937)

研究分担者 室橋 郁生  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90182146)
広沢 信作  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50143574)
宮坂 信之  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (30157622)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードスロンボモデュリン / モノクロナル抗体 / プロテインC / スロンビン / 血液凝固の制御 / 血管内皮細胞 / 血管内凝固
研究概要

ヒト胎盤より、既にわれわれの報告した精製法(Thrombosis.Research 37:353,1985)によりthrombomodulin(以下TM)を精製し、その精製標品をマウス腹腔内に8週にわたり繰り返し注射し、さらに皮下に追加免疫を行った。免疫マウスの脾細胞をマウスミエローマ細胞と融合し、培養増殖,腹水産生さらにモノクロナル抗体の精製を常法に従って行った。得られた10クローンのうち、抗体価の高い4クローンをえらび、それらの性質を検索した。4クローンのうち1クローンはIgMを産生し、他はIgGクローンであった。IgGモノクロナル抗体の1つは、トロンビンTM複合によるプロテインCの活性化を阻止し、また、TMのトロンビン不活化をも阻止した。従って、このモノクロナル抗体は、TMのトロンビンとの反応部位を認識する抗体であることが示唆された。他の1つのIgGモノクロナル抗体は、TMのトロンビン不活化を抑制しなかったが、トロンビンTM複合体によるプロテインCの活性化を抑制した。他の抗体はTMの活性に影響を与えなかったが、ウエスターンブロッティングによりTMと反応することがたしかめられた。ヒト尿と血漿を、それぞれSDS-PAGEで分離したのち、これら抗体を用いてウエスターンブロッティングを行うと、尿中および血漿中に、還元下で分子量約5万と推定される可溶性TMが存在することが認められた。一方、尿をQAEセファデックスに吸着し洗滌し、1MNaClで溶出したのち、TM精製法を適用して得られた精製物は、抗TMモノクロナル抗体と反応し、またトロンビン活性を阻害し、トロンビンのプロテインC活性化を促進した。これらの活性は、活性を抑制する抗TMモノクロナル抗体にて阻害された。エピトークの異なる2種類のモノクロナル抗体を組合せたサンドウィッチ法によるELISAでTMを測定する方法を確立し、各種病態における血中および尿中のTMの変動の検索を開始した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Wakabayashi,Kenji et al: Journal of Biological Chemistry. 5261. 11097-1110 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Patrick,Yuen et al: Pediatrics. 77. 670-676 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Mimuro,Jun et al: Journal of Clinical Investigation. 77. 1006-1013 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Ichinose,Akitada: Thrombosis Research. 41. 847-854 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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