• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Pro-UKとt-PAのフィブリン親和性発現機序の差異

研究課題

研究課題/領域番号 61570594
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関近畿大学

研究代表者

松尾 理  近大, 医学部, 教授 (40030879)

研究分担者 岡田 清孝  近畿大学, 医学部, 助手 (20185432)
板東 博志  近畿大学, 医学部, 助手 (20173122)
酒井 鉄博  近畿大学, 医学部, 助手 (40113154)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードPro-UK / t-PA / フィブリン親和性 / CD / NMR
研究概要

Pra-UKは一個のペプチド結合が開裂するとUKになりfibrin親和性を喪失する。従ってPro-UKのfibrin親和性発現に当ってPro-UKの立体構造上の特徴が反映されていると考えられた。そこでPro-UKをplasmin処理によりUKに活性化させた前後のサンプルについて円偏光二色性(CD)を基に解析を行ない、尿由来UK及びt-PAの結果と比較した。まずPro-UKのα-helix,β-structure及びrandom structureは各々16.5,30.6,53.0%であった。Pro-UKをplasmin処理によりUKに変換させた後では各々16.3,32.1及び51.5%で、これらの値は尿由来のUKの15.0,29.3及び55.6%と大差なかった。これに対してt-PAでは21.9,42.8及び35.2%でPro-UK及びUKとは明らかに異なっていた。以上のCDのデーターからPro-UKの特徴を明確に出来なかったので、次に核磁気共鳴(NMR)(400MHz,【^1H】-NMR,日本電子JEOL,JNM-GX400)によりPro-UKのplasminによる活性化前後でのスペクトラムを比較検討した。まずPro-UKをpH7.4で【^1H_2】Oを4.70ppmを基準とした場合、主要なスペクトラムは1.85,1.27,1.14,1.12,1.10,0.81,0.80,0.79,0.10及び-0.04ppmに認められた。更に小さなスペクトラムが4.35,4.34,4.10,4.08,3.85,3.78,2.93,2.13,2.00,1.38ppmに認められた。このようなスペクトラムを有するPro-UKをplasmin-Sepharoseを通してUKに活性化し、同様にしてNMRの解析を行なった処,3.83及び-0.04ppmのスペクトラムは20〜30倍高さが増加した。またその他2〜5倍の高さの増加が7.32,2.10,1.34,1.33,0.18ppmに認められた。また測定条件をpH7.4から9.0に変化させアミノ酸の側鎖のイオン化の影響を中心に解析した処、3.58,3.56,3.54及び3.53ppmのスペクトラムの高さが約20倍にも増加した。また5倍程度の高さの増加が1.27,1.26,1.12,1.10及び-0.04ppmに認められた。然しpH9.0でPro-UKを活性化させた前後でスペクトラムの高さを比較した処、増加の割合は、2〜6倍で軽度であった。以上の結果からPro-UKの立体構造はCDよりもNMRでUKとの差を著明に反映させており、この点にfibrin親和性発現機序が想定される。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Bando;k.Okada;O.Matsuo: Fibrinolysis.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi