研究課題/領域番号 |
61570606
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
阪口 周吉 浜松医大, 医学部, 副学長 (30107809)
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研究分担者 |
小谷野 憲一 浜松医大, 医学部, 講師 (60126810)
石原 康守 浜松医大, 医学部, 助手 (00193350)
IMAZEKI Fumio Chiba university, School of Medicine
OKUDA Kunio Chiba University, School of Medicine
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1987年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 半導体レーザー / 肉芽形成促進 / レーザー血管吻合 / 接触式照射 / 血管吻合 / 内膜側温度 / 1.半導体パルスレーザー / コラーゲン / 炎症 2.レーザー血管吻合 / 半導体パルスレーザー / 炎症抑制 |
研究概要 |
1.ラットの背部に直径1.5cmの円形の皮膚欠損創を作成し、ここに半導体パルスレーザー(波長890nm.5KHz.2mW/cm^2)を2週間連日照射したところ0.63/cm^2(5分間照射)で肉芽形成が最も促進された。このレーザー照射による肉芽形成促進の作用機序を検討するため、対照群、5分照射群、30分照射群を作り、照射開始後5、7、10、14日目に肉芽組織を採取し、コラーゲンタイプを測定した。I型コラーゲンは各群で時間の経過とともに増加したが14日目に5分間照射群では他群に比べて有意に高値を示した。III型コラーゲンは5分照射10日目で有意に高値を示した。またレーザー照射群では、非照射群に比べ、炎症性細胞浸潤が少ない。以上より、レーザー照射による肉芽形成促進の作用機序として、コラーゲンの産生促進、及び炎症の抑制によるコラーゲンの分解抑制があると考えられる。 2.ラットの腹部大動脈(直径1.5〜2mm)を半導体レーザー(波長890nm.190mW/cm^2連続波・接触式照射)を用いて4点支持にて端々吻合した。対照は従来の手縫い吻合により、10ー0プロリン糸12針結節にて行ない、両者を比較した。最長6ケ月の経過観察を行ない、吻合部の開存率、動脈瘤発生率、吻合直後の抗張力、耐圧試験を行なったところ、両者間に有意差はなかった。病理組織学的所見では、吻合後、2週間でレーザー吻合では内皮細胞による吻合部の被覆が完成していたが、対照群では24週後でも縫合糸の血管内腔への突出や内皮の亀裂、弾性板の寸断像が観察された。また、縫合糸周囲には著明な肉芽形成が認められた。レーザー吻合は従来の吻合法に比し、約半分の時間で可能であり、また接触式のレーザー照射方式は、操作性が非常に良く、臨床でも充分に応用しうると考えられた。 3.レーザー静脈吻合については現在実験進行中であるが、良好な結果が得られつつある。
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