• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

門脈腫瘍栓除去に関する実験的検討--一腫瘍塊の転移着床及び血栓内線溶薬剤のとりこみについて--

研究課題

研究課題/領域番号 61570607
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関京都大学

研究代表者

熊田 馨  京都大学, 医学部, 講師 (00025602)

研究分担者 福山 秀直  京都大学, 医学部, 助手 (90181297)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード肝細胞癌 / 門脈腫瘍栓 / 癌細胞 / 着床 / 肝類洞内皮細胞 / 門脈血栓 / 線溶療法 / Mytomycin / Adriamycin / Tissue plasminogen activator / 血栓
研究概要

肝臓癌において腫瘍栓が門脈本幹に及ぶ場合は一般に根治手術の適応とみなされない. しかし, 肝癌の外科治療に於ける門脈腫瘍栓除去の合併施行が肝機能の著明な改善をもたらしうることも臨床的事実である.
この腫瘍栓除去操作にともなう第一の問題点は, 遊離した癌細胞の肝内散布である. その対策としては, 血中癌細胞に対し抗癌剤を投与することだけでなく, 類洞内皮細胞への付着・定着を抑制することが考えられる. 今回の研究では, 肝転移形成能の強い癌細胞は内皮細胞への高い付着性を示す結果が得られたが, MMC,Adriacin,5FUといった常用される抗癌剤では, 癌細胞の内皮細胞への付着を抑制するどころか, むしろ促進することが判明した. これは, 抗癌剤の内皮細胞に対する作用によると考えられる. 一方, heparinは強い抑制効果を示した. これはheparin投与が肝転移を抑制する可能性を示唆するものである. またurokinaseは特に影響をおよぼさなかった.
第二の問題点は, 腫瘍栓除去部における閉塞性血栓形成である. 骨盤・下肢静脈血栓症に比べて門脈血栓症の報告は極めて少なく, 門脈の組織線溶活性が高いという結果もこれを裏づけるものであるが, 実験的血栓形成能に部位差はなかった. 従って, 門脈においても血栓に対する処置は検討すべきである.
今回tpssue plasmisogen actrvator,urokinaseの門脈内投与の有用性を支持する成績が得られたが, 陳旧血栓に対する取り込みの機序, urokinaseの肝機能障害に関しては, 尚一層の検討を要する.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 熊田馨: "「血栓の形成と溶解」 第8章の2 外科的血栓症" メディカルリサーチセンター, 9 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi