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抗フェリチン・モノクローナル抗体の作製と腫瘍マーカーとしての応用

研究課題

研究課題/領域番号 61570614
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関愛媛大学

研究代表者

木村 茂  愛媛大学, 医学部, 教授 (30036462)

研究分担者 阿部 康人  愛媛大学, 医学部, 助手 (30184229)
高橋 広  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50170478)
權 信澤  愛媛大学, 医学部, 助手
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードフェリチン / Lサブユニット / Hサブユニット / モノクローナル抗体 / 酵素免疫測定法
研究概要

腫瘍マーカーとしての血清フェリチン測定の意義につき, フェリチンのHおよびLサブユニットに対してモノクローナル抗体を作製し, 酵素免疫測定法を確立し検討した. ヒト骨格筋および肝よりフェリチンを分離精製しBalb/oマウスの復腔内に投与した. 免疫後, 常法にて脾臓細胞とマウス骨髄腫細胞の融合を行った. スクリーニングの後, 抗フェリチンHおよびLサブユニット活性を有するモノクローナル抗体株9種を確立した. 得られたモノクローナル抗体より, 抗Hおよび抗L活性を示す高力価抗体株をそれぞれ選び, ELISA法にて血清フェリチン・サブユニット測定法を確立した. その測定法にて, 健常人および各種, 良, 悪性疾患患者血清を測定した. 血清Lサブユニット値は比較的高値を示し, 従来の測定法による血清フェリチン値と良好な相関を示した. 一方, 血清Hサブユニット値は全般的に低値を示し, 従来の測定法値とは相関を示さなかった. 健常者の血清測定値より, Lサブユニット420ng/ml, Hサブユニット2ng/mlの正常値を得た. その値より求めた, 各種疾患での陽性率は, 良性疾患では, Hサブユニットにて肝胆道系, 胃潰瘍で高率を示した. Lサブユニットでは, 肝胆道系で高率であった. 悪性疾患では, Hサブユニットにて, 肝胆道系, 甲状腺, 肺, 消化器系悪性腫瘍で高率であり, Lサブユニットでは, 肝胆道系癌, 大腸癌で高率であった. 各種疾患での診断率は, Hサブユニットで, 甲状腺癌および肺癌において優れ, Lサブユニットで, 胆道癌, 大腸癌, 転移性肺癌において優れていた. 胃癌の進行度との関連は, Hサブユニットでは認めなかったが, Lサブユニットでは, 切断不能進行癌と切除可能進行癌との間に差を認めた. 血清HおよびLサブユニットの測定は腫瘍マーカーとして有用であると思われる. また, 両サブユニットの同時測定も有用と思われる. 今後, 症例数を増やし検討したい.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2018-02-02  

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