研究分担者 |
寺田 春彦 東京大学, 医学部, 医員
長島 郁雄 東京大学, 医学部, 医員
井上 純雄 東京大学, 医学部, 医員 (80147090)
河野 信博 東京大学, 医学部, 講師 (40010160)
吉見 富洋 東京大学, 医学部・第1外科, 医員
袖山 元秀 東京大学, 医学部・第1外科, 医員
石丸 正寛 東京大学, 医学部・第1外科, 医員
長尾 桓 東京大学, 医学部・第1外科, 助手 (90143487)
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研究概要 |
昭和61年度に実施した, 雑種成犬使用による, 肝門部肝流入血行遮断時の生理学的, 生化学的または病理学的検討を行ない, 肝流入血行遮断の時間的許容限界が, 肝保護療法を行なわない場合約一時間である事を確認した. またカルシウム拮抗剤ニフェジピンの使用により, 上記時間的許容限界が延期できる事が確認された. 生理学的データの検討より, ニフェジピン使用により肝流入血行遮断後の, 循環動態がより安定する事が確認され, 肝組織中の, エネルギー充足率の検討により, 肝流入血行遮断時に, 著しく低下した, 肝組織内エネルギー充足率の快騰がニフェジピン使用により, 改善される事が確認された. これらの結果を, 総合的に検討し, ニフェジピンを肝流入血行遮断時に使用することが, 有効であると結論づけられた. この結果は, Japanese Journal of Surgery18巻1号に, 発表した.
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