研究課題/領域番号 |
61570662
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
大河原 久子 東京女医大, 医学部, 助手 (10075468)
|
研究期間 (年度) |
1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | ブタ膵内分泌細胞 / 膵島細胞培養 / 単尸培養 / IBMX(isobutylmethylxon Hine) / IAA(Iodoacetic Acid) / EDTA-Dispase / 膵移植 / 静置培養 |
研究概要 |
膵または膵島の移植は、現在種々の方法で試みられ、その成巧率は高くなった。しかし、その移植材料としての人の膵臓(膵島)を得ることは、自己移植でないかぎりほとんど不可能である。そこで筆者は、人に最も近いインスリンを分泌する膵島を持っている"ブタの膵島細胞"を得ることが、将来人に実施する上で最も大切なtoolとなると考え、その膵内分泌細胞の採取方法と培養の確立を試みた。 膵内分泌細胞の採取は、新生児ミニブタの膵臓をEDTAとDispaseで消化し、単離した膵細胞をウシ血清アルブミン濃度勾配を用いて集めることを試みた。さらにこれらの膵細胞を、IAAで処理することにより膵内分泌細胞以外の細胞の発育することを目的とした。IAA処理は、0.1mMIBMXを含む培養液で静置培養すると培養4日目ころより細胞の着床がみられた。そしてこの様な膵内分泌細胞の細胞集団がdishのところどころに散在し、培養6日目には比較的よく機能を伴った膵内分泌細胞が得られたが、しかし、その機能は漸次低下の傾向にあった。 今後さらにこの点について検討し、長期間の機能を伴ったブタ膵内分泌細胞の培養の確立に務めるつもりである。 この様な膵内分泌細胞の確立は、膵移植への利用に役立つことはもちろんのこと、膵細胞の生物学的,病理学的研究にも役立つことゝなる。
|