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重症筋無力症における胸腺上皮細胞の意義

研究課題

研究課題/領域番号 61570673
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関徳島大学

研究代表者

門田 康正  徳島大, 医学部, 教授 (60028628)

研究分担者 宇山 正  徳島大学, 医学部附属病院, 助手 (00168759)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードアセチルコリン受容体抗体 / 重症筋無力症 / 胸腺 / 胸腺腫
研究概要

末梢血リンパ球および胸腺リンパ球の培養による抗AchR抗体産生は正常人では陰性、MG患者では陽性であった。胸腺上皮細胞の抗AchR抗体産生系への直接作用を検討すべく、胸腺組織2週間培養により比較的純度の高い胸腺上皮細胞を得ることができた。しかしこの時期には患者の培養リンパ球のviability、抗体産生能は低下しており胸腺上皮細胞添加による抗AchR抗体産生能の変化は明らかにしえなかった。胸腺腫内胸腺上皮細胞もリンパ球を分化させる能力があることに着目し、MG合併胸腺腫内リンパ球の作用を検討することにより間接的に胸腺上皮細胞の機能を検討した。MG合併胸腺腫よりリンパ球を分離し、X線照射により抗体産生能を除いた上で、同一患者の胸腺リンパ球と混合培養し、抗体産生能をみた。5例において胸腺リンパ球単独培養と混合培養時の抗体価を対比しえた。5例中4例で混合培養により抗体価が低下した。すなわち、MG胸腺内で分化したリンパ球は抗AchR抗体産生に仂くが、MG合併胸腺腫内で分化したリンパ球は抗体産生に抑制的に仂く可能性がある。臨床的に胸腺腫摘出后に発症するMGがあり、今回の研究結果はこの臨床上の現象を説明するのに好都合である。しかしMG合併胸腺腫内リンパ球単独培養で抗AchR抗体産生が陽性になる症例もあり、胸腺腫内胸腺上皮細胞がsuppressor T-cellを選択的に分化させているとは考えがたい。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 門田康正,高見宏,橋本純平,藤井義敬,宇山正,中原数也: 日胸外会誌. 35. 111-114 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 門田康正(正岡昭,編): "胸腺腫の合併症" 蟹書房, 206 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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