研究課題/領域番号 |
61570690
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
露無 松平 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (50014345)
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研究分担者 |
清田 満 東京医科歯科大学, 医学部, 助手
鬼頭 清裕 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30177878)
戸根 修 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70188762)
青柳 昌樹 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (60175750)
MASAOKA Hiroyuki Assistant, Department of Neurosurgery, Tokyo Medical and Dental University
YAMAZAKI Shingo Division of Neurosurgery, Tsuchiura Kyodo Hospital
KUROIWA Toshihiko Division of Pathology, Malicious Disease (30178115)
田畑 均 東京医科歯科大学, 医学部脳神経外科, 助手 (80138479)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
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キーワード | 炭酸ガスレーザー / ヤグレーザー / 脳外科手術 / 血管内照射 / 手術器具 / 微細脳血管 / 脳浮腫 / CO_2レーザー / 血管の照射 / Nd / YAGレーザー / 同軸同時多種レーザー照射 / 脳外科手術機械 / 脳血管 / マイクロアンギオグラフィー / Nα / マイクロアンジオグラフィー |
研究概要 |
我々は昭和56年度化学研究費補助金(一般研究A)、昭和59年度科学研究費補助金(一般研究A)にひきつづいて今回は単独、又は同軸複合のレーザー照射48時間、又は1週間の亜急性期又は慢性期においてどのように脳微細血管が変化するかを検討して、ヤグレーザー照射では急性期に比べ浮腫層の厚さが増大し、血管狭小化の領域も拡大していた。炭酸ガスレーザー照射では浮腫層は急性期に比べ拡大していたがヤグレーザーのそれに比べ軽度であり、血管構造も比較的保たれていた。炭酸ガスとヤグレーザーの複合照射の結果では、ヤグレーザのそれと類似していた。次に照射後の水分含有量の測定結果は白質でヤグ>CO_2とヤグの同軸>CO_2レーザーの順であった。灰白質における水分含有量の増加はヤグ>CO_2とヤグの同軸>CO_2レーザーの順である傾向が認められた。同軸複合照射の場合、水分含有量の変化から推定すると白質いに与える影響はCO_2単独のそれと類似していた。最後にCO_2、ヤグ同軸複合照射による照射周囲組織での脳血流変化についてレーザードップラー血流計を用い計測して検討を行った。その結果レーザー照射部位の周辺組織における脳血流量および血球速度の増加は非特異的、限局性で一過性のものであり照射局所から離れる程脳血流量に及ぼす影響は小さくなると考えられた。今年度をもって科学研究費による研究期間が終了するが可能であればさらに研究を勧め、(1)レーザー照射による副作用の少ない装置の開発について、(2)光科学物質による血管内アラローマ病変照射について、(3)光科学療法による脳腫瘍及び正常脳血管の変化についての研究を行っていきたい。これらを通して現在のレーザー手術の問題点といえる比較的太い血管での無血処理の困難さを克服できると考えられる。
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