研究課題/領域番号 |
61570697
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鈴木 善男 名古屋大学, 医学部, 助手 (80171271)
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研究分担者 |
田ノ井 千春 名古屋大学, 医学部, 医員
原田 努 名古屋大学, 医学部, 医員
小倉 浩一郎 名古屋大学, 医学部, 医員
TANOI Chiharu Department of Neurosurgery, Nagoya University
OGURA Koichiro Department of Neurosurgery, Nagoya University
HARADA Tsutomu Department of Neurosurgery, Nagoya University
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1987年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ニューロペプタイドY(NPY) / 脳血管収縮 / 交感神経 / 局所脳血流 / 椎骨血流 / ノルアドレナリン / CGRP / VIP / NPY / 脳血管 / 弛緩性ニューロペプタイド / 摘出犬脳血管 / 椎骨動脈血流 |
研究概要 |
ニューロペプタイドY(NPY)は脳血管支配交感神経終末内にノルアドレナリンと共存するニューロペプタイドであり、脳血流調節に重要な貢献をしていることが想定されていたが、今回、我々は4種類の実験方法を用い、脳血流調節機構に及ぼすNPYの役割を解明してきた。 (1)in vitro摘出犬脳血管に対する効果 犬脳底動脈及び中大脳動脈よりラセン状条片をつくり、等尺性張力変化を測定し、NPYの血管収縮作用の機序を明らかにした。 (2)in vivo犬椎骨血流に対する効果 電磁血流計を用い、NPYの持続時間の長い血流減少作用を確かめ、この血流減少は脳内血管の反応を反映していることを明らかにした。 (3)in vivo犬脳底動脈径に対する効果 脳血管撮影法を用い、NPYを椎骨動脈内投与し、血流が減少している条件で脳底動脈径の変化を測定した。脳底動脈径には有意な減少がなく、NPYによる脳血流減少作用は主に細動脈から毛細血管の収縮に伴ったものであることが示唆された。 (4)in vivoラット線条体局所脳血流に対する効果 電解式水素クリアランス法及び制御差温式血流計を用い、NPYの内頚動脈内投与が作用時間の長い血流減少を示すことを明らかにした。 以上の研究成果より、NPYは脳血管支配交感神経終末の神経伝達物質として持続時間の長い脳血流調節に関与している可能性が示唆された。
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