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筋収縮時の筋組織内血管の動態に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570709
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関秋田大学

研究代表者

荒井 三千雄  秋大, 医学部, 教授 (30006704)

研究分担者 岡部 和彦  秋田大学, 医学部, 助手 (90177072)
稲場 斉  秋田大学, 医学部, 助手 (30134092)
山本 正洋  秋田大学, 医学部, 助手 (50134094)
能登谷 元  秋田大学, 医学部, 助手 (10189417)
斎藤 晴樹  秋田大学, 医学部, 助手 (00153817)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード筋血流 / 筋収縮 / カテコールアミン / 交感神経終末の電顕的観察 / 毛細管の開口率 / 生体顕微鏡による筋毛細管の観察 / 蛍光色素
研究概要

筋組織内のカテコールアミンの分布と、筋収縮に伴う筋組織内血管の動態に関して次の知見が得られた。
1.グリオキシル酸による蛍光染色で、ラットの伏在動脈の外膜にカテコールアミンの蛍光が豊富にみられ、ほかに大腿静脈,大腿神経にもカテコールアミンの分布がみられた。筋組織ではとくに筋周膜の小動脈壁にカテコールアミンが多く、ときには筋組織内毛細管周囲にも認められた。電顕による観察でも大小の有芯小胞をもつ交感神経終末が小動脈の平滑筋と遠距離シナプスを形成するのがみられ、ときには平滑筋を欠く毛細管にも有芯小胞を含む神経線維が100nmの距離で接しているのが観察された。
2.アルブミンと結合させたフルオレツセインをラットの血管に注入し、坐骨神経の電気刺激で大腿二頭筋を収縮させ、収縮中,収縮後の一定時間に液体窒素で冷却したイソペンタンを注いで瞬間的に凍結し、標本を作成した。蛍光顕微鏡で筋線維1本当りの開口毛細管数を数え、毛細管/筋線維比を求めた。弱い筋収縮中の筋組織の毛細管/筋線維比は平均0.84±0.03(SE)であり、一方、強い収縮中では0.87±0.03であり、安静時の値に比べてそれぞれ15%,.17%増加した。なお、収縮後充血の毛細管/筋線維比は0.85±0.02であり、安静時の16%の増加がみられた。これらの増加率は加熱熱電対法でみられる収縮中の著しい筋血流増加に比べて小さく、筋収縮に伴う血流増加には毛細管の開口数の増加のほかに、毛細管内の血液の充満度や血流速度の変化などが大きく関与することが推察された。
3.ラットの固有母趾伸筋をテレビ,ラデオ装置に接続した生体顕微鏡で観察した。電気刺激による筋の収縮時には毛細管径と赤血球速度が最大になり、その後徐々に減少するのが観察された。今後、刺激の強弱など種々の条件下の血流動態について検討する計画である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 千葉光穂: 日本整形外科学会雑誌. 61. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 森田裕己: 日本整形外科学会雑誌. 61. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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