研究課題/領域番号 |
61570723
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
平沢 泰介 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (40079851)
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研究分担者 |
勝見 泰和 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20161086)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 末梢神経損傷 / 再生 / 神経周膜 / 圧挫損傷 / 免疫組織化学 / Schwann細胞 / Karnovsky method / Regeneration of the nerve / S-100 protein / Shwann cell / XIII factor / 修復 / 再生過程 |
研究概要 |
末梢神経再生メカニズムの解明の検索として、1)圧挫神経損傷モデルと自家神経移植モデルにおける再生神経周膜の形態と機能、2)神経損傷によって生じるneural scara内におけるSchwanr細胞や再生軸索の動態の検討を施行した。 1.成熟ラットの坐骨神経を圧挫損傷し、神経周膜の再生過程を光学顕微鏡ならびに電子顕微鏡にて観察した。線維芽細胞様の細胞が神経再生時において、神経束内にコンパートメントを形成し、再生軸索にとって最適な環境を作りだすとともに、神線線維を保護するために固有の透過性は除々に回復する所見が得られた。 2.神経自家移植時の神経周膜の再生は、神経束内の線維細胞が線維芽細胞に脱分化して増殖し神経周膜細胞へと分化する過程が観察された。神経周膜細胞の再生過程は軸索の再生と強い関連性が認められた。 3.neural scar内では、再生Schwann細胞の起源として、2種類があると考えられた。ほとんどの再生Schwann細胞は両切断端から索状に伸ぴてきたものであった。一方、neural scar中央部においては、一部の再生Schwann細胞は線維芽細胞と同一起源と考えられる所見が得られたが、これらは機能として未熟と考えられた。再生軸索が未成熟な時期には、再生軸索は認められなかった。再生軸索がいくつか集まり索状構造を形成する時期に軸索の再生が認められた。
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