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過酸化物代謝酵素の脳における免疫組織化学的分布と低酸素症時の保護作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570745
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔学
研究機関熊本大学

研究代表者

牛島 一男  熊本大, 医学部, 助手 (60136752)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード活性酸素 / 過酸化脂質 / グルタチオンペルオキシダーゼ / スーパーオキシドディスムターゼ / カタラーゼ / 免疫組織化学 / 低酸素脳症
研究概要

低酸素脳症の病態に、活性酸素や過酸化脂質などの過酸化物の関与が注目されている。既に、週酸化脂質の代謝酵素であるグルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-PO)のラット脳内分布を免疫組織化学的に検索し、低酵素に対して選択的脆弱性をもつ神経細胞で、GSH-POが減弱または欠損するという興味ある所見を明らかにした。同様に、活性酸素の代謝酵素であるカタラーゼ(CAT)およびスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)のラット脳内分布を免疫組織化学的に検討した。CAT,SODに対する抗体を、ウサギを免疫して作製した。抗原の純度をポリアクリルアミドゲル電気泳動法で、抗体の産生およびその特異性をオクテロニー法や免疫電気泳動法で確認した。ラットを灌流固定し、クリオスタットで作製した脳の凍結切片に対し、ペルオキシダーゼ-抗ペルオキシダーゼ法を施し、これら酵素の脳内分布をみた。その結果、両酵素とも、GSH-POほど特徴的な分布様式をもたず、比較的一様に神経細胞に分布していた。その意味については検討中である。
次に低酸素脳症における、過酸化物代謝酵素の脳保護物質としての可能性を追求している。各酵素ともそのままの形では血液脳関門を通過できない。従って、脂溶物質とするべくリポイドとして酵素を包含する方法を準備,試作中である。しかしこの方法では、細網内皮系を抑制させる必要があり、臨床的に使用する場合に問題となる。そこでフィコールなどを担体として、酵素を多数付着させることにより、血中半減期を飛躍的に延長させて投与することも考えている。実験的には脳室内に直接投与することも可能である。いずれにせよ、現在は投与手段に関して準備を進めている段階である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazuo Ushijima: Resuscitation. 13(2). 97-105 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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