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尿道留置カテーテルにおける細菌付着機構

研究課題

研究課題/領域番号 61570763
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関広島大学

研究代表者

瀬尾 一史 (1987)  広島大学, 医学部, 助手 (00196932)

中野 博  広島大学, 医学部, 助教授 (30034101)

研究分担者 世古 昭三  広島大学, 医学部, 助手 (40179346)
中野 博  広島大学, 医学部, 助教授 (30034101)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード留置カテーテル / ラテックス / シリコン / hydrohobicity / 細菌付着機構 / アシル化フェニルアラニン / シリコン;hydrophobiaty;細菌付着機構;アシル化フエニルアラニン
研究概要

1.尿路感染菌(臨床分離株)の背景因子とMIC, hydrophobicityとの関連:過去7年間の保存株の検討により留置カテーテルに関連して出現する菌種はセラチア菌, 緑膿菌であり, 尿路感染菌として頻度の高い大腸菌はほとんど認めなかった. セラチア菌では抗菌剤の局所投与によりMIC値の上昇が認められた. 緑膿菌についてhydrophobicityを検討すると大部分が親水性であった.
2.離床分離株の尿路カテーテル材料に対する付着実験:(1)ガンジダに関する研究;シリコンおよびラテックスに対するカンジダアルビカンスの付着数をin vitroで検討すると, ラテックスに有意に多く付着した. この機構を解析するために疎水性のカンジダトロピカリスを対照として疎水結合の関与を検討した. その結果カンジダとカテーテル材料との間の付着には疎水結合の関与が大であることが判明した. (2)セラチア菌および緑膿菌に関する研究:シリコンおよびラテックスに対する両菌種の付着数をin vitroで測定した. 両菌種とも時間の経過とともに付着菌は増加したが, シリコンよりもラテックスに有意に多く付着した. またシリコン, ラテックスのいずれにおいても緑膿菌のほうが有意に多い付着菌数であった.
3.付着阻害物質添加によるin vitroでの付着実験:付着を除去しうる薬剤として, 抗菌剤, 表面活性剤, キレード剤などで除去効果を検討した. その結果表面活性作用とキレート作用を併せ持つアシル化フェニルアラニンがカンジダに対して著名な除去効果をしめした. また緑膿菌ではシリコンで, セラチア菌ではシリコン, ラテックスいずれにおいてもアシル化フェニルアラニンは除去効果を有することを認めた. 実際の患者からのカテーテルを使用した実験でも, 肉眼的, 電顕的にアシル化フェニルアラニンはすぐれた除去効果を示した.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shozo SEKO: Hiroshima Journal of Medical Sciences. 35. 363-371 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 中野博: 日本泌尿器科学会雑誌. 77. 1936-1938 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S. Seko et al.: "Adherence of Candida albicans to Urinary Catheters" Hisoshima Journal of Medical Sciences. 35. 363-371 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H. Nakano: "Problems of Indwelling uretal Catheters" The Japanese Journal of Urology. 77. 1936-1938 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shozo SEKO: Hiroshima Journal of Medical Sciences. 35. 35-53 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 中野博: 日本泌尿器科学会雑誌. 77. 1936-1938 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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