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乳腺上皮のホルモン依存性増殖・分化・退縮における結合織成分の役割

研究課題

研究課題/領域番号 61570794
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関大阪大学

研究代表者

寺川 直樹 (1988)  大阪大学, 医学部, 講師 (90135690)

寺川 直樹 (1987)  大阪大学, 医学部, 助手 (90163906)

脇本 博 (1986)  阪大, 医学部, 助手 (10182891)

研究期間 (年度) 1986 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード乳腺 / 分化 / コラーゲン / カゼイン / α-ラクトアルブミン / 器官培養 / ブロゲステロン / 乳腺上皮 / 増殖 / エストラジオール / プロゲステロン / 上皮成長因子
研究概要

マウス乳腺の培養系においてカゼイン及びαーラクトアルブミンの定量法を確立し、乳腺細胞の分化とコラーゲンの生合成の役割について検討を加えた。1.マウス乳を集め塩析、ゲル3過によりカゼインを純化し、これを家兎に免疫して抗カゼイン血清を得た。培養乳腺組織中の合成されたカゼインを二重抗体法により測定した。2.ラクトース合成能を測定することによりαーラクトアルブミンを定量した。3.培養乳腺組織からコラーゲンを抽出純化し、SDS-PAGEによって分析すると、typeIとtypeIIIのコラーゲンが主な成分であることが明らかとなった。4.prolineのanalogであるLACAは乳腺組織におけるコラーゲンの生合成を75%抑制した。またLACA添加によってcasein,α-lactalbuminの合成はそれぞれ77%、70%の抑制を受けたが、総蛋白合成に関する抑制はミルク蛋白合成の抑制より小さく、23%にすぎなかった。さらにLACAはcasein,α-lactalbuminに対応するそれぞれのmRNA活性を79%,76%に抑制した。5.LACAによるこれらの合成抑制効果はLACAと同量のprolineを同時に加えて培養することにより消失し、コラーゲン、カゼイン、α-lactalbuminの合成能は元どおりに回復した。6.lysyl oxidaseの阻害剤であり、コラーゲン分子のcross-linking形成を阻害するβ-APNはOー160μg/mlの濃度で検討したところ、どの濃度においてもcasein、α-lactalbumin合成上影響を与えなかった。
以上のことより、乳腺上皮のホルモン依存性分化の過程において、乳腺上皮がその機能を発現するには、乳腺組織におけるコラーゲン生合成が不可欠の条件であることが明らかになった。またコラーゲン分子の形成があれば、必ずしも分子のcross-linkingは必要でないことも示唆された。

報告書

(4件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] H.Komura: Acta Endocrinologica(Copenh). 119. 543-548 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 脇本博: 産婦人科の進歩. 38. 493-497 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroko Komura: "17- -estradiol treatment maintains differentiative potential of virgin mouse mammary gland in culture and its responsiveness to insulin" Acta Endocrinologica(Copenh). 119. 543-548 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroshi Wakimoto: "Mausu nyuusen no zousyoku to bunka ni taisuru suteroido horumon no yakuwari" Sanfujinka no sinpo. 38. 493-497 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 三宅哲夫: 日本内分泌学会雑誌. 63. 490- (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 福井英人: 日本内分泌学会雑誌. 63. 490- (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 脇本博: 日本内分泌学会雑誌. 63. 524- (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 脇本博: 産婦人科の進歩. 38. 493-497 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 脇本博: 日本臨床. 44. 1132-1133 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 甲村弘子: Endocrinology. 118. 1530-1536 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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