研究課題/領域番号 |
61570812
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
越野 立夫 日本医科大学, 医学部, 助教授 (80089747)
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研究分担者 |
大塚 茂 日本医科大学, 医学部, 助手 (70185312)
角田 隆 日本医科大学, 医学部, 助手 (20180036)
小川 隆吉 日本医科大学, 医学部, 講師 (20177132)
若麻績 圭樹 (若麻績 佳樹 / 若麻漬 佳樹) 日本医科大学, 医学部, 講師 (50158573)
朝倉 啓文 日本医科大学, 医学部, 講師 (30167879)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Subependymal hemorrhage;glycogen2 rat / fetus / hypoxia / capillary permeability / HRP / Sugbependymal hemorrhage / rabb:T / newborn / cap:llary permeab:l:ty / horserad:sh peroxdase / Subependymal hemorrhage / intra ventricular hemorrhage / rat / brain / micromorphology / glycogen / subependymal hemorrhage / intra ventr / cular hemorrhage |
研究概要 |
新生児脳室内出血の発症因子を検討するために 胎盤17日,19日,21日のラット胎仔を電顕的に観察した。又、同時に胎仔の脳組織中の糖代謝の変化についても生化学的に測定した。次に上衣下層の毛細血管の透過性につきより詳しく検討するために出生直後の家兎新生仔を用いてN_2BOXによる低酸素負荷を加え上衣下層の出血の前変化を蛋白トレーサー (HRP) を用いて検討加えた。得られた結果は以下の如くである。 (1) ラット脳上衣下層超微形態学的観察 ラット上衣服下層は胎齢の早いもの程細胞間質や線維成分に乏しく細胞間接合は未発達であった。乏血負荷の初期では毛細血管周囲の細胞間質の拡大所見が認められた。以上のことより細胞間浮腫と細胞の未熟性が出血に関与している可能性が示唆された。 2) ラット脳生化学的測定 3) 単位湿重量あたりの脳グリコーゲン含量は胎齢17日芽より増加傾向を示し19日目に最大値となった。乏値負荷により脳グリコーゲン量の低下、グリコーゲン分解酵素活性の上昇を認めた。クリコーゲンが乏血負荷状態において重要なエネルギー源になりうることが示唆された。 3) 家兎新生子犬上衣下層超微形態学的観察 家兎新生仔においても脳上衣下層は薄く存在し、5分、10分間の低酸素負荷によりラット胎仔上衣下層と同様の超微変化を認めた。本来BBBの存在により通過しないはずのHRPが10分負荷により毛細血管内皮細胞のtight junction部を通して血管へ流出することが観察された。以上より低酸素負荷により毛細管透過性の亢進し、細胞管浮種とともに出血の前変化であることが示唆された。
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