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扁桃性病巣感染症の発症機序における修飾因子の意義

研究課題

研究課題/領域番号 61570827
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関琉球大学

研究代表者

野田 寛  琉大, 医学部, 教授 (10045239)

研究分担者 小杉 忠誠  琉球大学, 医学部, 助教授 (80045517)
宇良 政治  琉球大学, 医学部, 助手 (80145531)
末野 康平  琉球大学, 医学部, 助教授 (10154428)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード扁桃 / 病巣感染症 / plasminogen activator / 蛋白分解酵素 / 扁桃組織リンパ球 / 扁桃誘発試験 / 血中線溶
研究概要

病巣感染症の発症機序としては、異常な抗原抗体反応がその主役をなすものと考えられていた。しかしながら、このような異常な抗原抗体反応の出現の第一段階が、どの臓器においてどのような機序にてみられるかの臨床的,基礎的研究は従来よりみられていない。我々の研究の主題は、異常な抗原抗体反応の出現に際しては、何らかの蛋白分解酵素の活性化が引き金となるものと想定し検討を行なった。その結果、扁桃構成細胞のリンパ球の有する蛋白分解酵素及びその阻害物質が重要な役割を演じることが明らかとなった。すなわち、リンパ球由来の蛋白分解酵素の主役を成すものとしては、plasm-inogen activatorである点が判明した。特に実験的扁桃炎扁桃組織リンパ球から、アルサス型扁桃炎にてplasminogen activatorの放出がみられる点を組織培養実験から明らかとなった。一方、ヒト病巣感染性扁桃炎扁桃組織リンパ球においては、plasminogen activatorであるurokinaseに対する活性促進物質とその抑制物質の両者の存在が認められる点が明らかとなった。特に病巣感染性扁桃炎扁桃リンパ球においては、urokinase抑制物質の活性が対照扁桃リンパ球のurokinase抑制物質の活性に比して低下しているのが認められた。さらに、病巣感染症の診断に用いられている、従来の扁桃誘発試験においても循環血中のFibrin分解産物が陽性群において増加する点が判明した。このような結果から、病巣感染症の発症機序には線溶系酵素を中心とするリンパ球由来の蛋白分解酵素が重要な関わりを有する点が明らかとなりまたこのような酵素が病巣感染症の修飾因子となるものと推察できた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 野田寛: 日本扁桃研究会会誌. 25. 225-226 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 宇良政治,他: 日本扁桃研究会会誌. 25. 233-241 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小杉忠誠,他: 日本扁桃研究会会誌. 25. 260-269 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 宇良政治,他: 日本扁桃研究会会誌. 26.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 宇良政治,他: 日本扁桃研究会会誌. 26.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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