研究課題/領域番号 |
61570832
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
三宅 浩郷 東海大, 医学部, 教授 (60055720)
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研究分担者 |
小松 信行 東海大学, 医学部, 助手 (80162048)
斉藤 成明 東海大学, 医学部, 助手 (50162201)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 上顎癌関連抗原 / YM抗原 / ケラチン / 交差反応 / ブロッキング法 |
研究概要 |
われわれは、昭和58年度より上顎癌細胞より等電点電気泳動法、クロマトフォーカシング法を用いて上顎癌関連抗原(YM抗原・分子量170K)を分離し、それを家兎に免疫した後に上顎癌関連抗体を作成し、それを用いて上顎癌のみならず頭頸部領域の扁平上皮癌の免疫学的診断法に応用してきた。頭頸部領域のみならず他領域の扁平上皮癌患者より採取した癌組識におけるYM抗原の陽性率は約93%であり、治療効果の判定にも有用性があることを報告してきた。しかし、YM抗原は癌組識のケラチンと交差反応を示すことが判明したため、あらたにブロッキング法による、YM抗原とケラチンの交差反応の除去法を開発し、第14回日本臨床免疫学会総会(演題名:扁平上皮癌関連抗原と混在するケラチン物質の鑑別について)、第45回目本癌学会総会(演題名:扁平上皮癌関連抗原の免疫学的研究-第3報-ケラチン物質による非特異的反応の回避について)において発表した。ケラチンの非特異的反応を除去した歳の癌細胞上におけるYM抗原の陽性率は約70%になったが、これにより真のYM抗原、すなわち真の扁平上皮癌関連抗原の検出が可能になった。このブロッキング法は、螢光抗体法を用いた癌組識上のYM抗原の検出のみばかりでなく、イミュノブロット法を用いた血清レベルのYM抗原の検出にも応用され、現在さらに症例を重ねているところである。
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