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神経成長因子の作用発現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 61570892
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東北歯科大学

研究代表者

橋本 誠一  東北歯大, 歯学部, 講師 (60094950)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード神経成長因子 / 上皮成長因子 / 線維芽細胞成長因子 / レクチン / タンパク質リン酸化
研究概要

神経成長因子(NGF)に応答して神経様細胞へと分化するPC12細胞を用いて、NGFの作用発現機構を主にタンパク質リン酸化の面から検討した。我々は、NGFがPC12細胞のいくつかの特異的なタンパク質のリン酸化レベルを変化させることを、また、このNGFの作用は小麦胚レクチン(WGA)によって阻害されることなどを報告してきた。そこで、NGFが惹起する分子量10万タンパク(Nsp100)のリン酸化の減少作用を指標として、種々のレクチンについてNGF作用を阻害するか否かを調べた。NGFによるNsp100リン酸化の減少作用は、WGAによってほぼ完全に、また、コンカナバリンAおよびレンチルレクチンにより中程度阻害された。一方、サクシニル化WGA,マッシュルームレクチンなどでは阻害は見られなかった。ところで、WGAは、N-アセチルグルコサミン及びシアル酸に特異的に結合するが、サクシニル化されたWGAはシアル酸との結合能を消失し、N-アセチルグルコサミンとのみ結合し、シアル酸とN-アセチルグルコサミンの識別に用いられる。このサクシニル化WGAがNGFの作用を阻害しないこと、また、Nアセチルグルコサミン及びより少量のシアル糖タンパク質であるムチンの添加によりWGAの阻害作用が見られなくなることなどから、WGAは、NGF受容体のシアル酸残基に結合することによりNGFの作用を阻害するものと考えられる。以上の結果は、現在、J.Neurochemistryに投稿中である。また、PC12細胞に上皮成長因子、線維芽細胞成長因子あるいはジアシルグリセロールを作用させた後、無細胞系でリン酸化を行った場合、NGFを作用させた場合と同様、Nsp100のリン酸化のみ特異的に減少させたことから、これら細胞成長因子の作用がCキナーゼの活性化を介して発現されていることが考えられ、Cキナーゼ阻害剤を用いてその可能性を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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