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副甲状腺ホルモンによる象牙質石灰化に対する促進作用の機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 61570902
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

松本 昌世  愛知学院大, 歯学部, 教授 (70064780)

研究分担者 戸苅 彰史  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80126325)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードPTH / 切歯 / アルカリホスファターゼ / HPLC / 電気化学検出器 / 唾液 / 歯胚
研究概要

CaあるいはビタミンD欠乏食で維持したラット(副甲状腺機能亢進症)および副甲状腺摘出を施したラット(副甲状腺機能不全症)では、血清Caレベルの著明な低下(5.5〜4.5mg/dl)が認められるが、これらラットにおける切歯象牙質石灰化の状態を組織化学的に比較した。その結果、両者には明らかな相違が認められ、CaあるいはビタミンD欠食ラットの切歯には著明な粒状石灰化が観察された。この粒状石灰化は、副甲状腺機能の亢進による石灰化促進を示唆している。そこで、副甲状腺ホルモン(PTH)の石灰化に対する作用機序をマウス歯胚培養を用い、石灰化に関与するアルカリホスファターゼ(ALP)に対する作用を指標として検討するため、高感度なALP活性の測定法を開発した。ALPは、基質として一般にP-ニトロフェニルリン酸またはフェニルリン酸などの人工基質が用いられている。電気化学検出器は、フェノール性化合物の検出能が極めて高いので、HPLC/電気化学検出法を用い、ヒト唾液を酵素材料としてALPの高感度な測定法を検討した。ヒト唾液を5mMフェニルリン酸と共に50mM炭酸緩衝液(PH10.2)中、37℃、、30分間反応させた。生成したフェノールを除タンパク後、HPLC/電気化学検出法にて測定した。HPLCカラムにはODSを、検出器電位1.2Vを、移動相には30%メタノールを含む0.02M酢酸緩衝液(PH4.0)を用いた。フェノールのretention timeは7分であり他のpeakは認められなかった。唾液におけるALP活性は105.3±10.0ng/min/mlであり10μl以下の唾液サンプルにおいても測定可能であった。フェノールの検出限界は、0.2ngと高感度であり、測定の再現性も極めて高かった。この手法は、歯胚などの微量サンプルにおいての活性測定に有用な手段である。このHPLC/電気化学検出法により培養歯胚におけるALP活性を測定する事が可能となり、現在、この活性に対するPTHの効果について検討している。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 戸苅彰史,坂井譲,松本昌世,永津俊治: 生化学. 58(8). 961 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Togari,Akifumi;Sakai,Joe;Matsumoto,Shosei;Nagatsu,Toshiharu: Journal of Chromatography. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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