研究概要 |
X線透過像を伴なう無症状な既根管充塩歯において、Eubaoterium,Peptostreptococous,Baoteriumを中心とする偏性嫌気性菌が骨破壊を含む、根尖周囲組織破壊に関連することが明らかとなり、細菌が根尖周囲組織の破壊に及ぼす作用の内、有接的因子を明らかにする目的で、これら症例からの分離細菌の代表株について各種酵素活性ならびにProteolytic Activityについて検索し、各菌種問と各症例問で比較検討した。その結果、BacteroidesではAlkaline phosphatase,Acid phosphatase,Fibrin分解能が高頻度で認められ,Peptostreptococcus,Lactobacillus,通性球菌の大部分でLeucikearylamidaseが強く認められた。Trypsin活性はActinomyces,PeptostreptococcusとEnterococcusの一部の菌株が強い活性を示した。各症例ごとに検討してみると大きく瀰漫性のX線透過像を有する症例では、他の症例と異なりAlkaline phosphatase,Acid phosphatase,Leucine arylamidase活性とProteplytic activityが高頻度で強く認められたが、特定の活性と組織破壊との関連は明らかにできなかった. 現在、Enterococcus faecalis,Actinomyces israellii,Fusobacteriumvarium,Bacteroides nelanimpgonicus ss,intermediusに認められた。hyaluronidase活性について検索し,furbidity reduction methodで、培養上清中に活性があることが明らかになってきたので、Tamとchan(1983)の方法に準じて、各菌株から産生されるhyaluronidaseについて分離・精製を行なっている。
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