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発音機能からみた総義歯装着者の適応に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570930
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

長沢 亨  広島大, 歯学部, 助教授 (20034168)

研究分担者 大川 周治  広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (90144865)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード磁気センサ / 舌運動 / 口蓋床
研究概要

われわれの開発した磁気センサを応用した舌運動計測システムを用いて、総義歯使用者の義歯への適応を舌の動熊変化の面からとらえようとした。研究に先立ち、発音時の音声の強さが舌運動に影響を与えることが孝えられた。そこで実験的口蓋床装着による発音時の舌の動熊変化及び音声の強さの変化による舌の構音運動への影響について検討した。被験者は顎口腔系に異常を認めない20歳代の天然歯列者5名である。被験者は日本語母音[a]とした。計測方法は口蓋床非装着及び装着時において、それぞれ被験者に口常会話の強さ(話声圧)で下顎安静位から5秒間隔で被験音を発音させ、舌運動及び音庄計測を行った。次に段階的に音声の強さを変化させ、同様に被験音を発音させた。分折項目は舌運動開始時から起音時までの時間的遅れ、舌運動速度、舌運動範囲、累積移動距離及び音庄持続時間積分値として検討を行った。以上の結果、以下のことが明らかになった。
1)話声庄での発音時の音庄持続時間積分値は、口蓋庄非装着時に平均3.22dBsec、装着時に平均4.56dB・secとなり、口蓋床を装着することにより有意に大きい値を示した。
2)舌運動開始時から起音時までの時間的遅れ、及び舌の累積移動距離は話声庄に対する200%値において、口蓋床装着時には非装着時に比して有意に大きい値を示した。
以上より、口蓋床装着により音庄は非装着時に比較して大きくなり、また音庄が大きくなるにつれて舌の構音運動は著しい影響を受けることが判明した。したがって、舌の動熊変化を指標とする場合、音庄を一定にする必要のあることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 堂脇一朗: 広島大学歯学雑誌. 19. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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