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歯科用チタニウム合金の耐食性評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570939
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

小田 豊  東京歯科大学, 歯科理工学教室, 講師 (00085838)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードチタン合金 / 電気化学的測定 / 腐食 / 変色 / 溶出 / アノード分極
研究概要

現在歯科用チタニウム合金として研究されている, Ti-6Al-4V, Ti-55Ni, Ti-13Cu, Ti-5Al-8Cuの各合金を選択し, 人工唾液中での電気化学的挙動, 重量変化, 耐変色性, 金属溶出量をチタニウムおよび歯科用金合金, 銀合金と比較して調べた. また, TiにAl, Cu, Niを5〜70at%添加した合金を作成し, 人工唾液中でのアノード分極, 重量変化, 耐変色性, 金属溶出量を測定し, 合金元素濃度と耐食性の関係を明らかにするとともに耐食性評価の方法について検討した. その結果を以下に記す.
Ti-6Al-4V, Ti-55Ni, Ti-13Cu, Ti-5Al-8Cuの各合金の自然電極電位は-0.1V〜-0.6Vの範囲にあり, 経時的に貴の方向に上昇した. 分極抵抗は30〜50×10^5ohm・cm^2の範囲にあり, 歯科用金合金より大きな値を示した. 不動態破壊電位はTiよりも低いが全て1.0V以上にあった. 変色は金合金より少なく, 重量減少は認められなかった. しかし, Niを含む合金からはNiの溶出が認められ, Cuを含む合金からはCuの溶出が認められた. 以上のことからTi-6Al-4V, Ti-55Ni, Ti-13Cu, Ti-15Al-8Cuの各合金は歯科用金合金と同等かあるいはそれ以上の耐食性を示すものと評価された.
TiにAlを5〜50at%添加した合金ではAlの添加濃度の増加に伴って不動態破壊電位も上昇するが30%以上で孔食の発生が認められた. しかし, 重量減, 変色, 溶出は認められなかった.
TiにCuを5〜70at%添加した合金では60%以上で不動態が認められず, 重量減, 溶出も顕著であった.
TiにNiを5〜70at%添加した合金では60%まで不動態域が認められ, 重量減, 変色, 溶出もわずかであった.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yutaka Oda: The Bulletin of Tokyo Dental College. 29. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yutaka Oda: "A Study of Corrosion of Titanium Alloys Used in Dental Work" The Bulletin of Tokyo Dental College. 29. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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