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ソフト/ハードゼグメントをマトリックスとする耐久性複合レジン材の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570940
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

堀江 港三  日大, 歯学部, 教授 (70050002)

研究分担者 松川 正一郎  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20112956)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードミクロ相分離 / 相溶性 / 共重合体 / 耐久性 / 複合レジン
研究概要

現在、歯科材料として用いられているアクリル系モノマーはラジカル重合により容易に硬化物が得られる。しかし、2種以上の異種モノマーをマトリックスとするコンポジットレジンや前装歯冠硬質レジンの硬化物はミクロ相分離構造を呈していると考えられる。この相分離された硬化物は相界面の結合が弱く、脆性となるきらいがあり、ミクロ相分離を起こす要因として異種モノマーまたポリマーの親水性,疎水性のバランスや溶解度パラメーターの相違が考えられる。
そこで、本研究において、一分子中の親水・疎水のバランスを考慮し、界面活性剤として振る舞うブロック型モノマーを作製し、ミクロ相分離を回避するとともに、ソフト/ハードセグメントをバランスよく持つマクロマーを作製し、脆性を緩和し、耐久性のある複合レジン材の開発を目的とした。
本年度は上記目的を達成するにあたり、ソフトセグメントであるポリブタジエンを主鎖とするポリブタジエンジメタクリレート(BdDMA)を合成し、Bis-GMA,TEDMAおよび1.8-オクタンジメタクリレート(ODMA)との共重合体の基礎物性を検討した。
その結果、ハードセグメントであるビスフェノールを有するBis-GMAとBdDMAとの共重合体の曲げ強さはおよそ1500kg/【cm^2】であり、ソフトセグメントであるTEDMAおよびODMAとの共重合体はそれぞれ1200kg/【cm^2】,1000kg/【cm^2】程度であった。いずれの共重合体においても硬化物中のBdDMAの濃度が増すにつれて低下するが、屈曲性は上昇した。また、溶解度パラメータの近似したBdDMA-ODMA共重合体は相分離構造がみとめられなかったが、Bis-GMA,TEDMAとの共重合体においては相分離構造がみうけられた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 堀江港三 他: 日大口腔科学. 12. 420-427 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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