研究課題/領域番号 |
61570972
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大嶋 隆 阪大, 歯学部, 助教授 (80116003)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Streptococcus mutans / う蝕 / 伝播 / 実験動物 |
研究概要 |
生後15日令のSPFのSDラット(雌)にStreptococeusmutans MT8148R(血清型C)あるいは6715(g)株を感染させ、同時にスクロース濃度の異なる飼料を投与することにより、ラット臼歯に様々な程度のう蝕を発生させるとともに、ラット口腔内に棲息するS.mutans数に差を生じさせた。このように飼育した雌ラットを妊娠させ、子供ラットを誕生させた。この口腔内に棲息するS.mutans数に差のある母ラットから、それぞれの子供ラットへのS.mutansの伝播を、生後15日令より経時的に子供ラットを屠殺し、摘出した下顎からの供試菌の回収を調べることにより確めた。その結果、 1.S.mutans MT8148R(c)および6715(g)ともに母ラット口腔内に棲息するS.mutans菌量がその子供ラットへの伝播に大きく影響する 2.伝播した両株ともに、子供ラット口腔内に臼歯が萠出してはじめて回収される 3.55日令まで飼育した子供ラットに発生するう蝕は、離乳時の母ラットのう蝕の程度および回収されるS.mutans菌数と相関することが示され、子供のう蝕を予防する上で母親の存在が極めて重要であることが、う蝕原性細菌の感染源としての面からも示唆された。
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