研究課題/領域番号 |
61570992
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石井 永 千葉大学, 薬学部, 教授 (70009166)
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研究分担者 |
石川 勉 千葉大学, 薬学部, 助手 (20114233)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | synthesis / antitumor active alkaloid / Claisen rearrangement / furan ring cleavage / propargy ether / ケレリスリン合成 / フラン環の開裂 / プロパルギルエーテル / クライゼン転位 / 合成 / 抗腫瘍性塩基 / ケレリスリン |
研究概要 |
1.CsF存在下のクライセン転位:著者らはアリールプロパルギルエーテルのうち、合成が容易な第一級エーテル体(〓)がCsF存在下のクライセン転位にてピラン体(〓)ではなく、フラン体(〓)のみを与えるという新知見を見出した。これについて、β-ナフトール誘導体(〓)を用いて詳細に検討し、(a)溶媒はPhNEt_2が良い、 (b)フラン環の形成にはCsFが必須であり、その量は触媒量で良いが、実用的には等モル程度必要である、ことなどを明らかにした。次に、基値として〓、〓、〓のエーテル体についてこの反応の一般性を検討した。〓はアルデヒド基をアセタール化しなければならないが、いずれも高収率で対応するフラン体を与えた。 2.フラン環の開裂反応:〓由来のフラン体(〓)を用いてフラン環の開裂反応を検討した。その結果、化学量論量のOsO_4を用いてジオールに導き、NaIO_4で酸化した後、加水分解することで、目的とするサリチルアルデヒド体(〓)を高収率で誘導することが出来た。 3.ケレリスリン(〓)の合成:これまでの結果を踏まえ、〓を環開裂反応に付してアルデヒド体(〓)に導いた。この〓はメチル化後、TsOHにて処理すれば、脱保護と同時に閉環反応が進行し、ケレリスリン(〓)を与え、ここに著者らの研究目的が、一応達成出来た。 合成/抗腫瘍性塩基/ケレリスリン/プロパルギルエーテル/フラン環の生成/フラン環の開裂/クライセン転位
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