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超音波照射による制がん剤の放出制御

研究課題

研究課題/領域番号 61571033
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関東日本学園大学

研究代表者

宮崎 正三  東日本学園大, 薬学部, 助教授 (70095321)

研究分担者 高田 昌彦  東日本学園大学, 薬学部, 教授 (10112583)
横内 千鶴子  東日本学園大学, 薬学部, 助手 (80174845)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードドラッグデリバリーシステム / 制がん剤 / 放出制御 / インシュリン / 超音波照射 / 放出速度 / 高分子マトリックス
研究概要

制がん剤を必要な時に必要な量だけ供給できれば、より精密な化学療法の実現が可能となる。研究代表者らが新しく開発した徐放性システムからの制がん剤の放出を超音波照射により生体外からの制御することを試みた。超音波を照射すると高分子マトリックスが加熱され、制がん剤(5-フルオロウラシル)の放出速度が増加することが認められた。また超音波照射を停止すると元の放出速度に戻ることから、超音波照射により生体外から薬物の放出速度を制御させ得ることが示唆された。一方、アドリアマイシンの高分子マトリックスからの放出には、この超音波照射による効果が小さかった。
このようなデリバリーシステムは、ペプチドホルモン(インシュリン)にとっても有効な手段となる可能性がある。本研究ではさらに、生体への適用を目的としてインシュリン徐放性システム(リザーバー型およびマトリックス型)を作成し、in vitroおよびin vivoにおける超音波照射効果を検討した。in vitroで、超音波照射条件とインシュリンの放出性との関係を詳細に検討した。何れのシステムにおいても超音波照射により放出速度が増加した。照射強度や照射時間により放出速度を調節し得た。照射を停止すると放出速度は元に戻った。インシュリンを含有したリザーバー型システムを糖尿病ラットに埋込み超音波を照射すると、ラットの血糖値が低下する傾向を示した。マトリックス型システムではインシュリン徐放効果により投与直後から血糖値が低下するため、超音波の効果は認められなかった。これらの結果、リザーバー型システムを体内に埋込むことにより、超音波を用いてインシュリンを血中に放出させ、血糖値を下げ得ることが示唆された。
以上、超音波照射により制がん剤およびインシュリンの放出速度を制御するための基礎的研究を行ない、得られた結果の一部は日本薬学会第107年会(1987年4月、京都)で発表予定である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Miyazaki: I.Pharm.Pharmaco.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 宮崎正三: "経皮・経粘膜吸収製剤の開発(第10章〔1〕経皮・経粘膜吸収制御材料の開発)" テクノアイ, 691-703 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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