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再燃型炎症モデルの確立と,抗炎症薬スクリーニング系への活用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61571043
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関東北大学

研究代表者

大内 和雄  東北大, 薬学部, 助教授 (20006357)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード炎症反応 / 再燃 / プロスタグランディン【E_2】 / アレルギー反応 / 空気嚢型炎症モデル / サイクロオキシゲナーゼ阻害剤
研究概要

1.再燃型のアレルギー性炎症モデルの確立
化学修飾した蛋白質azobenzene arsonete-conjugated bovine senim albumin(ABA-AcBSA)5mgを抗原としてラットを感作し、9日後に背部皮下に空気8mlを注入して空気嚢を作成する。翌日抗原ABA-AcBSA2mgを2%CMC-Naに溶かして空気嚢内に注入し(first challenge)し、空気嚢内でアレルギー反応を原因とする炎症反応を誘発させる。即時型のアレルギー反応を経て24〜48時間後には遅延型の炎症反応が誘発され、5日後には背部皮下に袋状の増殖型肉芽組織が形成され、内部には10mlの滲出液が貯留している。この時期では血管透過性反応も低下し、滲出液中のプロスタグランディン【E_2】レベルも低く、滲潤白血球数も少なく炎症反応は鎮静化した状態になっている。そこで抗原ABA-AcBSAを0.5mlの生理食塩水に溶かして袋状の肉芽嚢内に注入すると(2nd challenge),アレルギー反応を原因とする炎症反応が再び誘発され、抗原のdose-responseをしらべて2nd challengeの抗原量は2mgとした。
2.再燃型炎症反応の特色
1st callenge後はアナフィラキシー反応にもとづく血管透過性六進反応がただちに誘発されるが、再燃型の場合はアナフィラキシー反応は全くおこらない。再燃型炎症反応を誘発させると著しく強いアラキドン酸代謝亢進がおこるがロイコトリエン系の代謝物の関与はきわめて弱くプロスタグランディン【E_2】が血管透過性亢進因子として関与していることが明らかとなった。
3.スクリーニング系への応用
各種のサイクロオキシゲナーゼ阻害剤は、再燃型炎症反応の抑制に有効であることが明らかとなり、in vivoのスクリーニング系として十分活用することができる。各種免疫抑制剤については研究費の関係で解析できなかった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masako Watanabe;Kazuo Ohuchi;susumu Tsurufuji: International Archives of Allergy and Applied lmmunology. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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