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動脈硬化巣に蓄積する過酸化脂質とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 61571068
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関帝京大学

研究代表者

高野 達哉  帝京大, 薬学部, 教授 (40124995)

研究分担者 毛利 裕臣  帝京大学, 薬学部, 助手 (30182158)
大熊 勝治  帝京大学, 薬学部, 助教授 (10119563)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード動脈硬化 / 過酸化脂質 / リポ蛋白 / 泡沫細胞
研究概要

動脈硬化発症、ならびにその進展時に過酸化脂質が重要な役割を果しているということは、最近注目されるところである。本研究は、先天性動脈硬化症家兎(WHHL)動脈硬化巣を用いて過酸化脂質の動脈硬化巣蓄積状態、ならびにその役割につき検討を試みた。その結果、動脈硬化巣より液晶状構造をとったコレステロール・エステルを分離することに成功した。さらに、このコレステロール・エステル中に存在している脂肪酸部をHPLCにて分離同定したところ、過酸化脂質の最終産物である13-hydroxy octadecadieroic acidが存在していることを見出した。さらに、硫酸銅存在下で過酸化したLPLをマクロファージに取り込ませると、動脈硬化巣に特徴的な泡沫細胞(液晶状のコレステロール・エステルを細胞質に蓄積している細胞)を誘導することができた。
本研究より、動脈硬化進展時に過酸化脂質が動脈硬化巣の細胞間に蓄積してくること、ならびにこれらの細胞間蓄積過酸化脂質をマクロファージが取り込むことによって泡沫細胞がさらに形成・亢進されるものと予想される。言いかえるならば、過酸化脂質は動脈硬化発症、ならびに進展において細胞間蓄積過酸化脂質という立場から考えても、少なからず寄与しているものと予想される。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] H.Mowri: Biochemistry International. 12. 347-352 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] R.Hashida: Cell Structure and Function. 11. 31-42 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] R.Hashida: Cell Structure and Function. 11. 343-349 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Takano: Acta Histochem.Cytochem.19. 135-143 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] J.Kimura: Virchows Archiv A. 410. 159-164 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Amanuma: Virchows Archiv A. 410. 231-238 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 橋田亮一: "病理と臨床 動脈硬化症-動脈壁における脂質代謝異常-" 文光堂, 8 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 橋田亮一: "生化学第59巻第1号 培養内皮細胞を介した物質の透過機構" 生化学会, 6 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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