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肝におけるプロティンホスファターゼの本態と意義の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61571082
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 医学一般
研究機関東北大学

研究代表者

菊池 九二三  東北大, 抗酸菌病研究所, 助教授 (20006117)

研究分担者 田村 真理  東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (20124604)
立木 蔚  東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (90006065)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードラット肝 / プロテインホスファターゼ / グリコゲン合成酵素ホスファターゼ / ホスホリラーゼホスファターゼ
研究概要

われわれはラット肝を用いてプロテインホスファターゼの研究を行い、これまでに互に相異なる複数の分子種の存在を明らかにした。すなわち分子種【I】A、【I】B、および【II】は可溶画分に、P1およびP2は顆粒画分に存在し、これらのいくつかについてすでに精製して、その性状やサブユニット構造を明らかにした。最近われわれはさらに、上のいずれとも異なる分子種Mを見いだし、その部分精製を進めた。Mはきわめて不安定であるため、その本態や性状の詳細については不明な点が多かった。われわれは、Brij35、グリセロール、および種々のプロテアーゼ阻害剤の共存下でMが安定化することを見いだした。そこでこれを利用して、プロタミン-セファロース4Bカラムにより、Mを元の性状を保持した状態で、P1およびP2から分離することができた。Mは顆粒結合性である点でP1やP2と共通するが、しかしこれらとは多くの点で性状を異にするユニークな分子種である。すなわちMは肝グリコゲン合成酵素を【Mn^(++)】依存性に特異的に活性化し、ヒストンやホスホリラーゼをほとんど基質としない。またインヒビター2やタイプIホスファターゼ触媒サブユニット抗体では阻害されなかった。
われわれはまた、M以外の他の分子種について、これと並行して研究を進めた。すなわち【I】Aについては、ポリクローナル抗体をすでに作製し、またアミノ酸組成やアミノ酸の部分配列を決定した。【I】Bおよび【II】については、その大量精製法を確立し、必要な酵素量を均質に得ることができたので、これを用いてさらに各サブユニットを分離し、それらについてたんぱく化学的研究や抗体作製を進めている。
以上のような研究を通じて、われわれが肝に見いだした複数のプロテインホスファターゼ分子種について、分子生物学的研究を開始した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kunimi Kikuchi: Japanese Journal of Cancer Research(Gann). 76(12). 1154-1161 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeru Tsuiki: Advances in Protein Phosphatases. 1. 193-214 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Shinri Tamura: Biochemical and Biophysical Research Communicatins. 140(1). 212-218 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] AkirA Hiraga: Journal of Biochemistry. 101(5).

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Susumu Suzuki: Journal of Biological Chemistry. 262.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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