研究課題/領域番号 |
61571090
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人類遺伝学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
三宅 康子 循病セ, その他, 研究員 (00132936)
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研究分担者 |
山村 卓 国立循環器病センター研究所, 病因部, 室長 (20132938)
山本 章 国立循環器病センター研究所, 病因部, 部長 (00028408)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | LDLレセプター / 家族性高コレステロール血症 / 細胞内プロセシング / 細胞膜蛋白質 / 線維芽細胞 / レセプターの生合成 |
研究概要 |
我々は家族性高コレステロール血症ホモ接合体線維芽細胞を21株(16家系)集めており、これらの細胞においてLDLレセプターの存在、機能について検討した。さらにレセプターの細胞内合成についての解析も行なったところ、次のような分類を行なうことができた。 1.LDLレセプターの細胞内合成が(我々の用いた抗LDLレセプター・モノクローナル抗体で)検出し得ないもの・・・5家系 2.レセプターの合成量が極度に低下しており、その存在を細胞表面に認識(抗体で)し得ないもの・・・2家系 3.レセプターの合成量が正常と比べてかなり低下しているもの・・・2家系 4.レセプターが合成されてからの成熟・細胞膜への輸送過程に障害のあるもの・・・・5家系 5.レセプターは合成後、細胞表面に達しているが、LDLを結合し得ないもの・・・・1家系 6.レセプターは合成され細胞表面に達しており、LDLも結合できるが、細胞内へのLDL取り込み能を欠いているもの・・・・1家系 このようにLDLレセプターの突然変異は均一ではなく、広い多様性を持つ変異であることが示された。 又、これらの中には、特異な性質を示すものが見られた。6.のLDL取り込み能欠損型の細胞は、合成されたレセプターを細胞膜にうまく固定することができず、培地中にレセプターを分泌していることがわかった。このレセプターは分子サイズが正常よりやや小さいことから、レセプター分子に欠損があるものと思われ、次にこの欠損箇所とレセプターの細胞膜固定機能との関連を探ることが必要と思われる。
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